正論

バイデン外交が突き付けるもの 元内閣官房副長官補同志社大特別客員教授・兼原信克

米ホワイトハウスの執務室で大統領令に署名したバイデン大統領=1月20日、ワシントン(ロイター)
米ホワイトハウスの執務室で大統領令に署名したバイデン大統領=1月20日、ワシントン(ロイター)

 トランプ前米政権の対中政策は厳しいものであった。米国単独で中国との全面対決を志向した。これに対しバイデン大統領は同盟国と協調し、是々非々で中国に対峙(たいじ)しようとするであろう。

 中国と協力せねばならない案件もある。トップ・プライオリティー(優先順位)は気候変動問題だ。ホワイトハウスと上下両院を制した民主党は勢いに乗る。バイデン新政権がオバマ元大統領の衣鉢を継ぐには、何としても最大のCO2排出国である中国の協力を得ねばならない。また、イランの核不拡散問題でも中国の協力が要る。