正論

グリーン競争の勝ち組になれるか 明星大学教授・細川昌彦

バイデン米大統領=11日、メリーランド州(ロイター)
バイデン米大統領=11日、メリーランド州(ロイター)

 国際秩序は「グリーン」を巡(めぐ)って急展開する様相だ。パリ協定に復帰したバイデン政権の発足がきっかけだ。4月の米国主催の気候変動サミットを皮切りにG7サミット、COP26と重要会議がめじろ押しだ。しかし主戦場はかつてのような各国の温暖化ガスの削減目標を巡る綱引きではない。

 ≪産業政策の大競争時代≫

 今やグリーンを巡って「産業政策の大競争時代」に突入した。欧州連合(EU)の「欧州グリーンディール」、バイデン政権の「グリーンニューディール政策」、日本の「グリーン成長戦略」。いずれも脱炭素を目指し、産業を大転換して国際競争力を高める狙いだ。水素、蓄電池、カーボンリサイクルなど成長産業に、官民が集中投資して戦略的に育成する。