正論

プーチン批判は国民運動になった 青学・新潟県立大学 名誉教授・袴田茂樹

青山学院大・新潟県立大名誉教授の袴田茂樹氏
青山学院大・新潟県立大名誉教授の袴田茂樹氏

 ≪G7の価値観共有するか≫

 昨年来、ロシア(露)は政治的激動の年だ。本稿では第1に露の国内情勢と今後の展望、第2に、緊迫する露と先進7カ国(G7)関係を概観し、「日本はG7と価値観を共有」というのは虚構ではないかとの疑問を提起する。

 まず、露の国内動乱と展望について。昨年来最大の政治事件は、体制批判派ナワリヌイ氏の、兵器級神経剤(当局のみ保有)による毒殺未遂事件(昨年8月)と、独で治療を受けた氏が1月17日に帰国すると同時に空港で拘束、実刑判決を受け、その後近年最大級の反プーチン・デモが露で発生したことだ。以下要点を述べ、その意味と今後の影響を考える。