正論

バイデン政権の試練と日米関係 同志社大学特別客員教授・阿川尚之

12日、日米豪印4カ国の首脳会合に参加するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)
12日、日米豪印4カ国の首脳会合に参加するバイデン米大統領=ワシントン(UPI=共同)

 米国のバイデン大統領が就任して約2カ月が経過した。連邦議会襲撃を受けた厳戒体制のもと、就任式の演説で新大統領は「統一」という言葉を繰り返した。議会襲撃で頂点に達したように思える分断状況を見て、わが国では米国の民主主義の脆弱(ぜいじゃく)性増大、総合的国力の衰退、同盟国としての信頼性低下を憂慮する向きが多い。

 ≪政権交代の歴史を振り返る≫

 歴史的に見れば、米国内の厳しい対立は新しいものではない。旧英国植民地が相互の対立を乗り越え一緒にやっていくために創設した、文字通り「統一国」という名前のこの国-その重要な仕組みの一つが大統領を4年ごとに国民の投票で選ぶ憲法の規定である。