≪生活環境の変化大きく≫
昨年の日本人の自殺者は、リーマン・ショック直後の平成21年以来、11年ぶりに増加に転じたという。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛など生活環境の変化が大きく影響したものと考えられている。自殺者増をもたらしたのは女性と若者である。
コロナの影響が女性の非正規雇用者比率の高いサービス産業において顕著であり、そのために少なくない数の女性が仕事を失って生活に窮し、自殺にまで追い込まれた可能性がある。また、昨年中に自殺した小中高校生は前年を上回って過去最高となり、15~39歳人口の死因の第1位が自殺となったという。キャンパスでの生活に強い制約を課されている大学生のストレスはいよいよ強い。