正論

真に実効性がある同盟の本質 元駐米大使・加藤良三

演習を行う中国軍の兵士=2020年7月(新華社=共同)
演習を行う中国軍の兵士=2020年7月(新華社=共同)

 戦後、主に現在の日米安保条約締結以来、日米は多少の出入りはあっても常に堅固な同盟関係にあったといえる。特にそれが目立ったのは、筆者の外務省現役(1965~2008年)時代に限れば、アメリカ側がレーガン政権(1981~89年)およびブッシュ43代政権(特に第1期2001~05年)の時代だったと思う。

 ≪米国の最大課題は中国の時代≫

 2017~21年のトランプ政権時代の日米関係は他国との比較でも抜きんでて良好な時代だったようだが、これはアメリカの大統領が日本の首相にアジア・太平洋政策関係の『アドバイザー』、ないしは『社外取締役』の役割を求めたと評される特殊な時代だったと言うべきかもしれない。