正論

専制国家中国が抱く「夢」の正体 東京大学名誉教授・平川祐弘

3月18日、米アンカレジで会談するブリンケン米国務長官(右手前から2人目)と中国の楊潔?・共産党政治局員(左手前から2人目)ら(AP)
3月18日、米アンカレジで会談するブリンケン米国務長官(右手前から2人目)と中国の楊潔?・共産党政治局員(左手前から2人目)ら(AP)

 ≪民主国家と専制国家の激突≫

 米中が、米国アラスカの外交トップ会談で激突した。ブリンケン米国務長官が香港の民主派弾圧、台湾に対する軍事的威嚇(いかく)、ウイグル族弾圧に懸念を表明した。すると楊潔●(よう・けつち)中国代表が猛反発、「唇槍舌剣(しんそうぜつけん)」の言論の火花が散った。

 楊は西洋の東亜侵略に言及したが、子供の頃、大東亜戦争前夜、わが国の外交官がアヘン戦争以来の西洋の植民地支配の非をついた放送を思い出した。確かに西洋帝国主義に非はあった。だが香港の若者は、英国支配は悪いが、共産党支配はさらに悪いと反発している。これこそ歴史の真実だろう。