びっくりサイエンス

AIで土石流を検知、ドローンで被害予測 減災へ新技術の開発進む

雨量計を搭載したロボット(研究グループ提供)
雨量計を搭載したロボット(研究グループ提供)

 山や谷の土砂が一気に斜面を下る土石流は、一瞬のうちに下流域に甚大な被害をもたらす。国土が山に覆われている日本では、広い地域が被災の危険をはらんでいる。今年も各地で相次いだ豪雨による災害時だけでなく、火山の周辺地域でも対策は大きな課題だ。被害を低減しようと、人工知能(AI)や無人航空機のドローンを使って土石流を観測・検知する技術の研究が進んでいる。

誤報が多い従来手法

 土砂災害は土石流や地滑り、崖崩れに大別される。土石流は、降雨や噴火などの影響で山腹や川底の石や土砂が一気に押し流されるもので、流れの速さは時速20~40キロに達する場合もある。発生後、短時間で周辺の人家や畑などに壊滅的な被害を与えるため、発生の検知や、被害規模を予測する技術の開発が求められている。