
■第94回 幣原外交(2)
清朝最後の皇帝、愛新覚羅(あいしんかくら)溥儀(ふぎ=宣統帝)が暮らす天津日本租界の仮寓(かぐう)に、関東軍の奉天特務機関長、土肥原賢二が訪れたのは1931(昭和6)年11月初めの夜である。
「関東軍は誠心誠意、満州人民が自己の新国家を建設するのを援助します。陛下におかれましては、すみやかに祖先発祥の地に帰り、親しく新国家の指導にあたられますよう、お願い申し上げます」
■第94回 幣原外交(2)
清朝最後の皇帝、愛新覚羅(あいしんかくら)溥儀(ふぎ=宣統帝)が暮らす天津日本租界の仮寓(かぐう)に、関東軍の奉天特務機関長、土肥原賢二が訪れたのは1931(昭和6)年11月初めの夜である。
「関東軍は誠心誠意、満州人民が自己の新国家を建設するのを援助します。陛下におかれましては、すみやかに祖先発祥の地に帰り、親しく新国家の指導にあたられますよう、お願い申し上げます」