昭和天皇の87年

日本が十字架にかけられる?! 裏目に出た松岡洋右の大演説

画=井田智康
画=井田智康

第105回 国連脱退

 1933(昭和8)年2月24日、ジュネーブで開かれた国際連盟総会。リットン報告書などの採決にあたり、日本の首席全権として最終演説に臨んだのは、昭和天皇がのちに強い不満を漏らす松岡洋右である。

 元外交官の松岡は、英語でケンカができるといわれたほど語学力に優れ、演説もうまかった。「満蒙は日本の生命線」という、当時の流行語を生み出したのも松岡だ(※1)。

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