象徴 次代へ

継承のかたち(2) 世界の水問題、ご研究から公務へ 歴史に学び知見生かす

名誉総裁を務めた「第3回世界水フォーラム」の開会式で記念講演をされる天皇陛下=平成15年03月16日、京都市
名誉総裁を務めた「第3回世界水フォーラム」の開会式で記念講演をされる天皇陛下=平成15年03月16日、京都市

 「世界の水をめぐるさまざまな問題に目を開く大きなきっかけとなりました」

 天皇陛下が4月発行の著書の前書きでこう記したように、平成15年に京都で開かれた国際会議「第3回世界水フォーラム」の名誉総裁を引き受けたことが、学生時代の研究対象から発展し、新時代の公務として模索するほど「水」問題に向き合われる転機となった。

 名誉総裁ご就任を“口説いた”のは、第3回の運営委員会会長に決まっていた橋本龍太郎元首相。オランダ開催の第2回を陛下と親しい当時皇太子のアレクサンダー国王が主導したこともあり、「日本でやるなら陛下しかおられなかった」と橋本氏の妻、久美子さん(77)は回想する。