
第126回 失政
陸軍の横やりにより、難産の末に発足した広田弘毅内閣だが、その使命が二・二六事件後の「粛軍」にあることに変わりはない。
発足から1カ月半後の昭和11年4月下旬、陸軍は「粛軍」のためとして、軍部大臣現役武官制の復活を提案した。「軍人の思想が混迷する中、命令権をもつ現役将官でなければ陸相は務まらない」-というのが、復活の理由である。
陸軍の横やりにより、難産の末に発足した広田弘毅内閣だが、その使命が二・二六事件後の「粛軍」にあることに変わりはない。
発足から1カ月半後の昭和11年4月下旬、陸軍は「粛軍」のためとして、軍部大臣現役武官制の復活を提案した。「軍人の思想が混迷する中、命令権をもつ現役将官でなければ陸相は務まらない」-というのが、復活の理由である。