引きこもりを考える

「いつまで面倒見れば…」終わり見通せない家族の苦悩

 引きこもりは本人だけではなく、両親や兄妹ら家族にも厳しい現実を突きつける。先行きの見えない将来のほか、相次ぐ事件に自らの状況を重ね、不安を募らせている。「いつまで面倒を見ればいいのか」。中高年にまで引きこもりが及ぶと、就労意識も低下するとされ、終わりを見通せない家族の苦悩は深まる。(橋本昌宗)

 宮城県に住む40代の女性は、50代の引きこもりの兄の面倒をみている。「突き放そうと考えたことは何度もある」。ただ、先月28日に起きた川崎市の無差別殺傷のような事件を起こすとは思わないものの、「万引など人に迷惑をかけるかもしれない」と考えると関係を切れない。