昭和天皇の87年

大苦戦の日本陸軍 上海のクリークが鮮血で染まった

画=井田智康
画=井田智康

第137回 南京への道(1)

 1937(昭和12)年7月の盧溝橋事件を発火点とする日中戦争は、8月の第2次上海事変で炎上した(※1)。両軍が激突した2日後の8月15日、蒋介石は中国全土に総動員令を発令。自ら陸海空軍の総司令に就任し、戦時体制を整えた。同じ日、近衛文麿内閣はいわゆる「暴支膺懲(ようちょう)声明」を発表。宣戦布告こそしなかったものの、「今ヤ断乎タル措置ヲトルノ已(や)ムナキニ至レリ」と決意を示した(※2)。

 それからちょうど8年後、昭和20年8月15日まで、泥沼の戦争が続くのである。