「自分の命は自分で守るという意識を持ってほしい」。梅雨前線の影響で6月下旬から7月4日にかけて九州南部を中心に襲った記録的な大雨。気象庁は連日、緊急会見を開き、異例の表現で住民に早期の避難を促した。
広島県など1府13県で275人の死者が出た昨年の西日本豪雨から1年が経過した。被害拡大の理由として指摘されたのが避難の遅れだ。「平成最悪の豪雨災害」の教訓を生かし命を守る意識の浸透を図るためには、どのような取り組みが必要なのだろう。
◆避難なお不十分
九州の大雨では大雨・土砂災害の危険度を5段階で示す「警戒レベル」が何度もニュースに登場した。