発達障害「生きづらさ」を生きる 第4部(2)

親子関係は断ち切れない

 「家族という身近な存在だからこそ、徹底して関心を持たないようにしないと、心が保てなかった」

 関西在住の20代後半の小川由佳さん=仮名=は、父への複雑な思いを語る。

 小学校低学年のときには、わが家が「普通」とちがうと漠然と気づいていた。すぐにかんしゃくを起こす父は職を転々とし、夜になると酒を飲んで大声で暴言を吐き、思い通りにならないことがあると物を投げることもあった。母はそんな父の顔色をうかがいながら、息を潜めるようにして過ごしていた。一方で友達の家に遊びに行くと、親がおやつを出して温かくもてなしてくれた。この差は何だろうか。

《連載》発達障害「生きづらさ」を生きる