発達障害「生きづらさ」を生きる 第4部(3)

孤立深める職場 周囲の理解不可欠

 発達障害がある人や、その疑いのある人の言動に起因して周囲の人が心身に不調を訴える「カサンドラ症候群」。家庭内で起きるものというイメージが強いが、職場でも起こりうる。

 「追い込まれているのに、他の人にはそれが伝わらない。自分の感じ方がおかしいのかと、価値観が根本から揺らぐ気がしました」。千葉県に住む40代の山村裕子さん=仮名=は5年前の経験をこう振り返る。

 当時の職場の上司の男性には、最初に会ったときから違和感があった。人と会う約束の時間が迫っているのに、肌寒いといって上着を買いに出かける。彼の中で確固としたルールがあり、それが破られると急に機嫌が悪くなった。

《連載》発達障害「生きづらさ」を生きる