偏西風

大阪府のPC強制終了 過重労働はもう許されない 真鍋義明

 今年は「働き方改革元年」だった。多様で柔軟な働き方を労働者自らが選択できるようにするのが基本的な考え方だが、まず取り組むべきは働き過ぎの解消。一連の改革ではまず4月、時間外労働(残業)の上限規制などが導入され、企業や労働者は対応に追われた。だが、改革に合わせようとするばかりに、数字を取り繕う帳尻合わせが起きていないか。自宅に仕事を持ち帰ったりする「隠れ残業」が生まれていれば本末転倒だ。過労死事案では残業を過少申告していたケースが少なくない。

 ◆「命より大事なのか」