昭和天皇の87年

戦艦大和が謎の反転 「特攻第一号」も報われなかった

第190回 一撃講和(2)

 世界の海戦史上、最大規模となった昭和19年10月23~25日のレイテ沖海戦。その結末は不可解な謎に包まれ、現在も多くの議論を呼んでいる。

 25日午後1時10分、レイテ湾口にあと80キロまで迫った戦艦大和座乗の第二艦隊司令長官、栗田健男は各艦に反転を指示し、敵の輸送船団を目前にしながら引き返してしまった。米空母隊が出現したとの誤情報に惑わされたとか、栗田に積極性が欠けていたとか、さまざまに言われるが、真相は今も不明だ。