偏西風

監視・流出…不安は尽きず 顔パス社会、「顔」の行方は?

大阪メトロが公開した、顔認証を用いた次世代改札機の実証実験。顔を認識してゲートが開く=昨年12月、大阪市西区のドーム前千代崎駅(前川純一郎撮影)
大阪メトロが公開した、顔認証を用いた次世代改札機の実証実験。顔を認識してゲートが開く=昨年12月、大阪市西区のドーム前千代崎駅(前川純一郎撮影)

 顔なじみだから、と通してくれる「顔パス」は“たとえ”ではなくなってきている。利用者の顔をカメラでとらえ、データベースと照合する「顔認証技術」だ。いちいち身分証やチケットを取り出さずに移動できたりするのが利点だが、懸念も残る。顔写真を渡したが最後、いろいろなことに勝手に使われたり、流出したりしないだろうか? 空港や鉄道、観光地などでは実証実験が進む。技術革新の抵抗勢力にはなりたくないが、不安はつきない。

何も出さずに通過

 「マスクをつけると通れないですね」。昨年12月、大阪メトロのドーム前千代崎駅(大阪市西区)。真新しい改札でテレビ局の記者らが、あの手この手で最新技術を試していた。