右足切断の19歳義足モデル 前を向いてランウエー  

今夏にモデルとして復帰した海音さん=大阪市中央区(南雲都撮影)
今夏にモデルとして復帰した海音さん=大阪市中央区(南雲都撮影)

 挫折を乗り越え、再びきらびやかなランウエーへ-。かつてキッズモデルとして活躍し、右足の切断で一度はその道を断念した女性が、6年ぶりに義足モデルとして表舞台に戻ってきた。義足を友人にも打ち明けられず、人目から隠し続けたつらい日々はもう過去のこと。後ろ向きだった自分と決別した今は、その右足が何ものにも替え難い武器になっている。(宇山友明)

 大阪・ミナミにあるダンススタジオ。鏡の前で義足モデルの海音(あまね)さん(19)が、銀色の義足を美しく見せるためのポーズを入念に確認していた。

 5歳のときに洋服店の店員に声をかけられたのがきっかけで、アパレルブランドのモデルとして活動を開始。人見知りで引っ込み思案だった少女は、カメラの前では自信を持って笑えた。「このままモデルとして生きていこう」。次第に活動の幅を広げていった。

 

人の視線が怖くなり

 しかし、中学校への進学直前に血管が炎症を起こす難病「多発血管炎性肉芽腫症」を発症。右足の親指から始まった壊死(えし)は足首にまで達し、入院から半年近くたったときに右足の膝下を切断した。足がなくなることへの恐れはさほどなかったが、手術後に初めて義足をつけるときは痛くて涙が止まらなかった。