山陰柴犬「奇跡の一枚」が絵本に…きっかけは一通の手紙

愛らしい姿が人気の山陰柴犬の子犬たち(豊哲也さん提供)
愛らしい姿が人気の山陰柴犬の子犬たち(豊哲也さん提供)

 山陰地方固有の日本犬「山陰柴犬(しばいぬ)」の子犬の写真を絵本にして出版しようと鳥取県大山町のカメラマン、豊(ゆたか)哲也さん(42)がインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。豊さんが撮影した2匹の子犬が顔を寄せ合いながら並走する写真は「奇跡の一枚」などとツイッターで話題となったが、絵本制作のきっかけとなったのは、この写真を見た人から「がんで入院している母親に見せたい」と連絡があったことだった。

子犬の成長を記録

 話題となった写真は、豊さんが飼っていた生後2カ月の山陰柴犬の兄妹、雄の「小松」と雌の「雫」をとらえたもの。2匹は豊さんが平成31年1月から飼っている山陰柴犬の雌「小春」が昨年4月に産んだ。

花に囲まれる山陰柴犬の子犬たち(豊哲也さん提供)
花に囲まれる山陰柴犬の子犬たち(豊哲也さん提供)

 2匹の成長を記録に残そうと、豊さんは生まれた翌日から写真や動画をツイッターに投稿しており、その中で撮影されたのが、カメラの方向を見つめながら息もぴったり走っている2匹の姿。2匹が里親の元に行く直前に撮影された。

 豊さんが昨年6月、自身のツイッターに投稿すると、「かわいい」などと評判に。リツイートは2万を超え、「いいね!」も8・8万を記録した。

「エネルギーもらえる」

 こうした中、話題の写真をテレビで見た名古屋市の女性から「がんで入院している母親に見せたい」と豊さんに電話が入った。