コロナと対峙した2週間 感染の本紙記者が語る

 11都府県に緊急事態宣言が再発令されるなど、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない。そんななか、幸いにも無症状だったが、昨年末には記者自身も感染し、ホテルでの療養生活を体験した。濃厚接触者となってから退所するまでの約2週間を京都府の担当者の説明を交えながら振り返ってみる。(京都総局 園田和洋)

療養中使用したホテルの室内。室内が乾燥しすぎていたが、居住性はよかった
療養中使用したホテルの室内。室内が乾燥しすぎていたが、居住性はよかった

重なる動揺と不安

 「濃厚接触者として京都市にお名前を伝えさせていただきました」と取材相手から連絡を受けたのは12月13日。名残の紅葉の写真撮影をしようと準備していた日曜日のことだった。10日に取材し、十分注意して会食したその相手は、翌11日に発熱などの症状が出て、PCR検査を受けた結果、陽性が判明したという。青天の霹靂(へきれき)だった