
今冬は各地で大雪に見舞われたが、家庭でも雪かきに使いやすいと福井市で活躍したのが手押し式の除雪機だった。実は除雪機を販売しているのはバイク店。バイクメーカーが開発を手がけているためで、除雪機のカラーリングで青はヤマハ発動機、赤はホンダというのが雪国の“常識”となっている。
大雪で約40台販売
「1月だけで40台近く売れたんじゃないか」。こう話すのは、ヤマハのバイクを扱う「Y’S TECH(ワイズテック)福井南」(福井市)店主の豊岡範幸さん(64)。福井市では平成30年にも豪雪があったが、その際には約100台を販売したという。
同店は昭和61年にオープン。開店間もないころから除雪機を扱うが、売れ行きが伸びてきたのはここ十数年。「高齢者がスコップで雪かきするのはきつい。それで除雪機を用意する家庭が増えた」と豊岡さん。除雪機の需要には、高齢化の影響も大きいようだ。