リアルすぎる和食を紹介 食通ライターと緻密イラストレーターが出版

「世界に教えたい日本のごはん WASHOKU」の原画。天丼のエビやししとう、どんぶりなど材料ごとに分けて描かれており、組み合わせることで一つの料理になる
「世界に教えたい日本のごはん WASHOKU」の原画。天丼のエビやししとう、どんぶりなど材料ごとに分けて描かれており、組み合わせることで一つの料理になる

 写真と見間違うほどリアルな天丼やラーメン-。日本人におなじみの味のルーツや作り方などを、精巧なイラストと日英2カ国語で紹介する本「世界に教えたい日本のごはん WASHOKU」(淡交社、税別1700円)が出版された。食通のライターと、緻密なサインペンの筆致が持ち味のイラストレーターがタッグを組み制作。当初は訪日客がターゲットだったが、コロナ禍を経て「改めて和食を知るために、日本人にこそ読んでもらえたら」と期待する。(南里咲)

 鉄板の上で湯気を立たせる広島風お好み焼き。隣には生地の上にかつお節、キャベツ-と料理を「分解」したリアルなイラストと説明が書かれ、どんな素材で作られているのかが一目でわかる。身近だが、いざ外国人に説明するとなれば難しいお好み焼きは「savory pancake(風味のよいパンケーキ)」と訳され、起源も分かりやすく説明されている。