「一生もとに戻らないのか」33歳女性コロナ後遺症の恐怖

コロナ後遺症の診療にあたる平畑光一院長(ヒラハタクリニック提供)
コロナ後遺症の診療にあたる平畑光一院長(ヒラハタクリニック提供)

 新型コロナウイルスに感染し、検査で陰性となった後も倦怠感(けんたいかん)や息苦しさといった後遺症に長期間苦しむ人が相次いでいる。回復したはずの症状が再び悪化したり、中には寝たきりのような状態になったりする人もいる。しかし実態解明は進んでおらず、専門外来を置く医療機関は少ない。若年層の受診も珍しくないといい、診療にあたる医師は「深刻な問題と受け止め、社会全体で対策を進めるべきだ」と指摘する。(鈴木俊輔)

 「このまま一生戻らないのではないか」。昨年12月にコロナに感染したウェブデザイナーの女性(33)=大阪市淀川区=は、一度は回復した嗅覚が再びなくなり、不安な日々を過ごしている。

 感染の判明直後、においを全く感じなくなった。ホテルで療養し、体調が快方に向かうにつれて嗅覚は「7割程度」(女性)まで回復。自宅に戻り、PCR検査も陰性となった。