古神社で発見された「神池」の謎解き…3祭神説に亀石説

発見された池の中で見つかった石組み=令和3年3月、鳥取市
発見された池の中で見つかった石組み=令和3年3月、鳥取市

 中国地方の最高峰・大山と背比べをして勝った-との伝説が残る鳥取市鹿野(しかの)町の鷲峰(じゅうぼう)山(920・6メートル)にある古社「鷲峰神社」境内で、歴史に埋もれ住民からも忘れ去られていた池が発見された。池の中には3つの石組みがあり、発見した庭園文化研究家は「神社にお祭りしている3神を表現している可能性がある」として、神を祭る「神池庭園(しんちていえん)」と推測する。しかし、形状から亀石との指摘があったり、造成時期や造成者も分かっておらず、「神の池」をめぐる謎解きが始まった。

石組みは3祭神を表現

 「真ん中の亀のような形をした石組みが大国主命(おおくにぬしのみこと)、参道の反対側にあるのが素戔嗚尊(すさのおのみこと)、参道に近いのが稲田姫命(いなだひめのみこと)(素戔嗚尊の妻)。ずっと写真を見ていてそう思うようになった」。今月18日、同町の小鷲河(こわしがわ)地区公民館で開かれた講演会で、発見者の青木清輝さん(62)は持論を展開した。

 最初は、その形状から3つの石組みをそれぞれ「亀石」、中国の神仙思想に登場する「蓬莱山(ほうらいさん)の洞窟」、「福蛙」と想定した。しかし、亀石は祭神の大国主命が天から舞い降りるときに乗ったとされる「天羽車(あまのはぐるま)大鷲」にも見える。このことから洞窟を素戔嗚尊、福蛙を稲田姫命とみなし、これを神を祭る「神池庭園」の形式ではないかと推測したという。