
昨秋に発掘調査が行われ、墳丘の長さが全国12位の規模であることが分かった奈良市の前方後円墳「ウワナベ古墳」(5世紀前半)。巨大前方後円墳が集まる古墳群としては国内屈指の佐紀(さき)古墳群にあり、天皇や皇族の墓の可能性がある「陵墓参考地」とされるが、そこに眠る被葬者は特定できていない。こうした中、調査で見つかった1点の土器片から、平安時代には仁徳天皇の皇后・磐之媛(いわのひめ)の陵墓として管理されていたとの説が浮上している。(川西健士郎)

昨秋に発掘調査が行われ、墳丘の長さが全国12位の規模であることが分かった奈良市の前方後円墳「ウワナベ古墳」(5世紀前半)。巨大前方後円墳が集まる古墳群としては国内屈指の佐紀(さき)古墳群にあり、天皇や皇族の墓の可能性がある「陵墓参考地」とされるが、そこに眠る被葬者は特定できていない。こうした中、調査で見つかった1点の土器片から、平安時代には仁徳天皇の皇后・磐之媛(いわのひめ)の陵墓として管理されていたとの説が浮上している。(川西健士郎)