偏西風

WMG2021関西 誰もが等しく競う夢の舞台

東京五輪・パラリンピックのアーチェリーテスト大会では、健常者と障害者が競技した
東京五輪・パラリンピックのアーチェリーテスト大会では、健常者と障害者が競技した

 もしかしたら、東京五輪のメダリストと東京パラリンピックのメダリスト、そしてあなたが、一緒のスタートラインに立てるかもしれない。「夢の競演」の舞台は、再来年に開かれる生涯スポーツの祭典、ワールドマスターズゲームズ2021関西(WMG関西)。国内の総合競技大会で初めて、健常者と障害者が同じルールで競う、インクルーシブな考え方を取り入れた競技の実施が計画されているからだ。インクルーシブという言葉には「年齢や性別、能力、障害の有無などに関係なく」との意味がある。アジア初開催のWMG関西は、国内のスポーツ大会のあり方を一変させる可能性を秘めている。

 ◆究極のインクルーシブ

 今年7月、大会組織委員会の船田一彦事務局次長は三重県菰野町で行われたデフサッカー男子日本代表候補の合宿を視察した。デフサッカーとは、聴覚障害者のサッカーのこと。音が選手に届きにくいため、審判は笛以外に旗も使って判定を行うが、コートの大きさや試合時間は健常者のルールと変わらない。地元の高校サッカーの強豪、四日市中央工高との練習試合も組まれ、レベルは高かった。