費用分担、警備…五輪マラソン札幌案に課題山積

マラソングランドチャンピオンシップで39キロすぎ、服部(中央)、大迫(左)を振り切って集団から抜け出す中村=9月15日、東京都新宿区(代表撮影)
マラソングランドチャンピオンシップで39キロすぎ、服部(中央)、大迫(左)を振り切って集団から抜け出す中村=9月15日、東京都新宿区(代表撮影)

 五輪の競技会場については、「IOCと国際競技連盟(IF)との間で決定する」とのルールがあり、東京が札幌開催を覆す余地はほとんどない。ただ、札幌で開催するにしても、費用分担や警備体制など課題は山積。開催まで9カ月を切った今から準備を進めるのは、厳しい道のりだ。

 まず、追加経費はどこが負担するのか。東京都の小池百合子知事は、大会組織委員会側から「国が持つ」と聞いたとしているが、組織委側は否定。札幌市は「常設以外は負担しない」との姿勢を見せる。