偏西風

悪質タックルを越えて 簡単で重すぎる「連帯責任」 大阪運動部長・北川信行

甲子園ボウルで対戦した関西学院大と日本大。関学大・奥野耕世(3)がパスを放つ=13日、甲子園球場(甘利慈撮影)
甲子園ボウルで対戦した関西学院大と日本大。関学大・奥野耕世(3)がパスを放つ=13日、甲子園球場(甘利慈撮影)

 社会問題となった悪質タックルの当事者チーム同士の対戦として注目を集めたアメリカンフットボールの第75回甲子園ボウルが13日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われ、被害者側の関西学院大が42-24で、加害者側の日本大を下した。日大の選手がボールを投げ終えた関学大クオーターバック、奥野耕世(こうせい)選手の背後から強烈なタックルを浴びせて負傷させた平成30年5月の定期戦から約2年半。フィールドで戦う両チームの選手にわだかまりは一切なかった。一方、日大関係者の試合後の声を拾う中で、連帯責任の重さなど、大学スポーツが抱える問題点が浮かんできた。

 「あの事件があって多くの人に迷惑をかけた」。自チームの悪質タックルをそう振り返った日大のランニングバック、川上理宇(みちたか)選手は「一緒に過ごした仲間と(甲子園で)戦えることに誇りを持てた一日だった」と話し、感極まった。外部から30年9月に日大の指揮官に就任した橋詰功監督は「こんなにすごい学生生活を送った選手たちはいない。人として成長してくれた」と、たくましく戦ったまな弟子たちをたたえた。