浪速風浪速風 記事一覧会員向け記事

  •  半年なんぞあっという間だなあとため息が出た。もう再オープンとは-。大阪・キタの地下街「ホワイティうめだ」の改修工事が終わり、待ち合わせ場所で知られる「泉の広場」に新たなモニュメントが登場した。樹木と…

  •  「最低でも県外」。平成21年、鳩山由紀夫・民主党代表(当時)が沖縄県の米軍普天間飛行場移設を表明したとき、電力業界関係者は苦笑した。「あんな言い方、あり得ない」。原発の運営で立地地域の理解を得てきた…

  •  やはり「和」ではないか。師走の恒例、今年の漢字である。ベタ過ぎるかもしれないが、令和元年だ。きっと「令」も「和」も上位に入るはず…と思っていたら、親御さんにはどちらも不人気だったそうだ。明治安田生命…

  •  かの国の古典にこうあるではないか。「政(せい)を為(なす)すに徳を以(もっ)てすれば、譬(たと)えば北辰(ほくしん)の其(そ)の所に居て、衆星(しゅうせい)のこれに共(きょう)するがごとし」。政治を…

  •  東京五輪・パラリンピックからロシアが除外される可能性が高まっている。ロシア反ドーピング機関から回収された検査データに、大量の改竄(かいざん)が認められたためだ。国ぐるみの不正が発覚し、2016年リオ…

  •  十数年前のこと、京都市の京都大学総合博物館で修復を終えた「マリア十五玄義図(じゅうごげんぎず)」(重文)を見たことがある。大阪府茨木市北部の“隠れキリシタンの里”から発見されたものだった。民家の屋根…

  •  もはや経済面の小さな記事にしかならなかった。パナソニックが令和3年をめどに液晶パネル生産から撤退を発表したことである。生産を担う兵庫県姫路市の工場は、建設方針が明らかになったときには小紙はじめ1面で…

  •  もう7年も、というのが感想である。安倍晋三首相が平成24年12月の衆院総選挙で首相に返り咲き、第2次安倍内閣を組閣してからである。第1次と合わせると歴代1位の長期政権だ。従来の1位は実質的に元老たち…

  •  狩りについていくことを許された男の子は、とびだしてきた獲物の姿に大声をあげる。とたんに大人から叱られる。「獲物が逃げてしまうではないか」と。その子は瞬間にして学ぶ。叱ったのは親ではない。誰かそこらの…

  •  シャレが効いていると思った。再来年に開かれる生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ2021関西」で計画されている「生花リレー」のことである。19日に大阪市内のホテルで行われた決起大会で、組織…

  •  百貨店で歳暮商戦が始まったというニュースは、いわばこの時期の風物詩の一つだが、最近は歳暮離れが進んでいるという。きっかけはバブル崩壊で、以降、法人需要が減ったのは確かだろう。でも、それだけではないよ…

  •  世界的にヒットしている新海誠監督のアニメ映画「天気の子」は、祈ると空を晴れにできる少女と家出少年の物語だ。母の死後、小学生の弟と暮らす少女と少年が事件に巻き込まれて…。未成年が社会で生きる危うさも描…

  •  お供え物も有効活用されると聞いて少しホッとした。「大嘗祭(だいじょうさい)」で全国から届けられた農産物や海産物の「庭積(にわづみの)の机代物(つくえしろもの)」である。食品ロスが社会問題化する中で、…

  •  ある冬の夜、評論家の小林秀雄が大阪・道頓堀を「うろついていた」とき。「突然、このト短調シンフォニイの有名なテエマが頭の中で鳴ったのである」。鳴ったのはモーツァルトの交響曲だった。評論「モオツァルト」…

  •  ホメロスの叙事詩「イリアス」に書かれた伝説の都市、トロイアを発見したことで知られるハインリヒ・シュリーマンは、発掘6年前の1865年に世界を漫遊した。幕末の日本にも立ち寄り、江戸の街を観光した様子が…

  •  「たとえ1円でも犯罪や!」という人もいれば、「そんなめくじらを立てんでも…」という人もいる。最近、話題の“イートイン脱税”だ。軽減税率をめぐり、コンビニやカフェなどのレジで「テークアウト」と告げて8…

  •  とにかく突然だった。平成26年、クボタ会長兼社長だった益本康男氏が出張先の東京で致死性不整脈のため急逝した。まだ67歳のカリスマは会社を成長路線に乗せたところだった。現場を回り、「若い人が失敗しても…

  •  哲学者、ショーペンハウアーの読書についての警句は辛辣(しんらつ)である。書物を買うのは結構なことだという。続けて、「ついでにそれを読む時間も、買いもとめることができればである」。なるほど、買ったまま…

  •  英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授らが2013年に発表した「雇用の未来」という論文がある。人工知能(AI)などのコンピューター技術の進化によって、どんな職種が影響を受けるかをまと…

  •  神話で高天原から遣わされた武神、建御雷神(たけみかづちのかみ)が地上世界を統治していた大国主命(おほくにぬしのみこと)と国譲りの交渉した稲佐の浜(島根県出雲市)は、否(NO)か然り(YES)を迫った…

  •  あす3日は文化の日。イベントや美術館、博物館など、いろんな機会を生かして文化に触れ合ってみるのもいい。昭和23年に祝日法ができてから、すっかり国民の間に定着した。武骨な小欄も、なにがしか武骨ならぬ香…

  •  酷暑のマラソンで思い出すのは、1984年ロサンゼルス五輪でのガブリエラ・アンデルセン選手だ。ふらふらになりながらも、体を傾かせ、ゴールに向かって懸命に歩く姿を覚えている人も多いだろう。女子マラソンが…

  •  直木賞作家の穂積驚(みはる)が昭和14年に発表した小説「學生俥夫(がくせいしゃふ)」は、人力車を引きながら大学を目指す苦学生の物語だ。主人公は「仕送りで安閑として、勉学に專心できる幸福な人達とは、分…

  •  古代中国の兵法家、孫子は「算多きは勝つ」と説いた。勝算が多ければ勝ち、少なければ負けるという意味。パ・リーグ2位から巻き返し、3年連続日本一に輝いたソフトバンクにも、当てはまる気がする。日本シリーズ…

  •  「とにかく考えてみること、くふうしてみること、そしてやってみること。失敗すればやりなおせばいい」とは経営の神様、松下幸之助の言葉である(『道をひらく』「くふうする生活」から)。先例を破る新しい方法を…

  •  〈柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺〉。俳人、正岡子規が明治28年10月末、生涯最後の旅で訪れた奈良で詠んだ句はあまりに有名だ。随筆で柿をむいてくれた少女を「梅の精」とほれぼれと見とれ、食べていると東大寺の…

  •  数年来、画家・安野光雅さんの「洛中洛外カレンダー」を愛用しているが、今年の10月22日は黒字のままだ。去年の夏頃にはまだ祝日と決まっていなかったからで、それではと、自分でこの日に赤い丸を付けておいた…

  •  いまはむかし、と平安後期とされる説話集「今昔(こんじゃく)物語集」は伝える。大きな川があった。「雨降(ふり)て水出(いず)る時には、量(はか)り無く出る河也(なり)」。沿岸住民は家の天井を頑丈に造り…

  •  開幕まで1年を切った今ごろになって東京五輪のマラソンと競歩の開催地が札幌に変更になるという。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「より涼しく選手の健康を守れる」と理由を説明した。選手を東京…

  •  切っても涙の出ないタマネギを作ったのはハウス食品だ。レトルトカレーの製造工程中、タマネギとニンニクをまぜて炒めると緑色に変色することがあり、その理由の解明を目指したのが研究の始まりという。その過程で…

  •  「二百十日は無事だろうと、新聞に出ていたが、二百十日の前夜、颱風(たいふう)が来た」。川端康成の「山の音」から。二百十日とは立春から数えて210日目に当たる日。9月1日ごろが相当する。台風襲来の時期…

  •  ラグビーのワールドカップ(W杯)で、快進撃を続ける日本代表。リーチ・マイケル主将が「感動した」と言及したのは、アイルランド戦前日に行われたバレーボール女子W杯の日本-セルビアだった。世界ランキング1…

  •  「大阪では昔から優秀な子はまず商売人か学者にさせるもんや」。ずいぶん前になるが、帝塚山学院大学学長を務め、「大阪学」を提唱した大谷晃一先生からそんな話を聞いたことがあった。ノーベル化学賞に大阪府吹田…

  •  開けるなと言われた箱を好奇心から開けた途端、この世にありとあらゆる災厄が飛び出した…。ギリシャ神話の最高神ゼウスが人類最初の女性であるパンドラに持たせた箱の物語だ。

  •  〈文開く衣の袖はぬれにけり海より深き君が美心(まごころ)〉 誰が詠んだ歌かご存じだろうか。「君」を恋しい人と読めば情熱的な恋歌だろうし、君主とか主君とかと受けとれば主人の徳に触れて感動した忠義の歌で…

  •  できの悪い時代劇を見せられているような週だった。菓子の下から金貨とは。小判形の金もあった。関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役や工事業者から金品を受け取っていた問題の、まああきれたこと。後日、返却…

  •  空前のラグビーブームが訪れている。きっかけは、ワールドカップ(W杯)での日本代表の活躍。関係者は浮かれることなく、一過性に終わらせないための方策を、今のうちからしっかりと練ってほしい

  •  1位は野球の大谷翔平選手、2位はフィギュアスケートの羽生結弦選手といずれも2年連続で、3位はテニスの大坂なおみ選手だった。大手玩具メーカー、バンダイが調べた小中学生の好きなスポーツ選手である。今年は…

  •  神戸の玄関口・三宮にあるそごう神戸店が9月30日に営業を終え、昭和8年の開店から86年の歴史に幕を下ろした。セレモニーなどのない淡々とした閉店だったが、市民らが多く詰めかけ「ありがとう」と書いたカー…

  •  いよいよ、明日から消費税が上がる。やっと出掛けた定期券売り場は長蛇の列で、早めに買っておくんだったと後悔した。外食は10%、テークアウトなら8%、キャッシュレス決済のポイントは受けられれば5%還元だ…

  •  辛口で知られたコラムニスト、山本夏彦は税金について達観していたようである。「税務署は税金はとられるものではない、納めるものだというが、私はあれはくれてやるものだと思っている。くれてやって、すぐ忘れる…

  •  怒られるかもしれないが、日本にこれだけのラグビーファンがいるとは、思ってもいなかった。ワールドカップ(W杯)の盛況ぶりに、驚いている。と同時に、大会前にインタビューした元日本代表、大畑大介さんへの質…

  •  秋分の日を中日に前後の3日を合わせた1週間を秋彼岸といい、26日はその最終日、彼岸明けである。暑さ寒さも彼岸までというけれど、すっかり朝晩は過ごしやすくなった。そんな四季がはっきりしているのが日本の…

  •  私事で恐縮だが、島根県から「遣島使」を委嘱された。唐への使者として活躍した遣唐使をもじったふるさと親善大使だ。島根県は初任地として5年ほど取材し、妻とも出会ったいわば第二の故郷。離任後に1度委嘱され…

  •  サンマが不漁だという。たまにスーパーをのぞいてみても、魚体は細く値段が高い。この時期に味わいたい季節の味覚ではある。けれどもつい手を出しそびれてしまう。業界を支えるためにも、いずれは食卓に登場しても…

  •  壇上の平尾誠二さんは、少しやつれているように見えた。平成28年1月、関西大学と産経新聞が主催したスポーツフォーラムにパネリストとして参加してもらったときのことだ。今から思えば、辛い闘病生活を送られて…

  •  よかった、あのレトロなエレベーターホールやシャンデリアの雰囲気は残っているらしい。長らく建て替え中だった大丸心斎橋店の本館が明日20日、全面オープンする。新旧の美を兼ね備えた新店舗というから楽しみだ

  •  『源氏物語』の作者、紫式部が「物語の出(い)で来(き)はじめの祖(おや)」と評したのが『竹取物語』だ。日本最古の物語文学といわれるが、月の住人だったかぐや姫が月に帰るストーリーで、いわば宇宙が舞台の…

  •  電線の地下化を進めている東京都が、電柱のない風景をテーマにした俳句コンテストを行っている。昨年度の小中学生の部の入賞作品を見るとなかなか味がある。たとえば「電柱のないまちなみは大夕焼」(芳澤羽音さん…

  •  「虎の穴」。意味を知っているか、アルバイトの大学生に尋ねてみた。「うっすらとですね」。そんな答えがかえってきた。アニメ作品『タイガーマスク』に出てくる悪役レスラーの養成機関で…。12日の夕刊1面にあ…

  •  中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が10日、経営トップの会長職から退いた。電子決済「支付宝(アリペイ)」のサービスを手掛け、中国を世界有数のキャッシュレ…

  •  いつも不思議に思うのだが、きょう9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」はあまり知られない。3月と5月は子供にかかわる節句、7月は恋愛にまつわる話だから現代にも残りやすかったのかもしれない…とは素人考…

  •  ロシアにこんなジョークがあるという。「さて、ニュースが二つある」「いいニュースから始めてくれ」「誰が、いいニュースがあるっていったんだ?」(菅野沙織「ジョークで読むロシア」)。かの国の国情を表してい…

  •  サッチェル・ペイジ。知っている人は、かなりの米大リーグ通だ。注目すべきは経歴にある。黒人リーグで活躍し、人種差別制度が廃止されて大リーグ入りしたのは42歳のとき。59歳でメジャーリーグのマウンドに上…

  •  「電車のイメージを一変させるものを」-。大阪・難波と関西国際空港を結ぶ南海電気鉄道の特急「ラピート」は、こうした意気込みで開発された。「鉄人28号」などの異名を持つ外観は、国際空港の開港に合わせた社…

  •  はっきり言ってこのご時世、当然の結果だったかもしれない。たった3人の採用枠に全国から1800人を超える応募が殺到した。30代半ばから40代半ばのいわゆる「就職氷河期世代」を対象に、兵庫県宝塚市が行っ…

  •  未読だが、「反日種族主義」という本が韓国でベストセラーになっているという。韓国の反日の危うさを批判したもの。雑誌「正論」10月号によると、いわゆる徴用工問題や慰安婦問題にみられる韓国の歴史観を「ウソ…

  •  幕末の思想家、吉田松陰は多くの名言を残した。中でも、松下村塾の門下生、高杉晋作の「男子の死すべきところは」との問いに答えた「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。生きて大業の見込みあらばいつでも…

  •  大阪市浪速区にあった豪商・鴻池別宅を買った際、庭で飼っていた鶴も引き継いだそうだ。北前船で財を成した船主・大家(おおいえ)家の富裕な暮らしを紹介する企画展「大大阪時代に咲いたレトロモダンな着物たち」…

  •  人工知能(AI)を備えたロボット兵器の規制をめぐる国連公式専門家会議がスイス・ジュネーブで開かれ、運用には国際人道法を順守することなどを盛り込んだ報告書がまとまった。ただ、法的拘束力を持つ条約などに…

  •  残暑厳しい中、秋が近づいていることを実感させる車内広告を見た。大阪メトロ(地下鉄)とシティバスが出している運賃改定のお知らせである。「10月1日より実施される消費税率引き上げに伴い、運賃の改定を認可…

  •  社員35人が亡くなったアニメ制作会社「京都アニメーション」の放火事件で、現場近くに設けられていた献花台が昨日で終了した。事件発生から1カ月の節目が過ぎたためという会社側の意向だ。近隣住民にもショック…

  •  北朝鮮の元駐英公使で韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)氏「三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録」を遅まきながら読んだ。すごい本である。「~は南北会談を利用して、アメリカの圧力を緩和させる戦術をとった。孤…

  •  第101回全国高校野球選手権大会で初優勝した履正社は、大阪府豊中市の学校である。大正11年創立の私立校。7年前に、豊中グラウンドで大会の前身の第1回全国中等学校優勝野球大会が産声をあげた。テレビのニ…

  •  「八月の最後の週末に地蔵盆がなければ、ほかの地方の小学生たちは、夏休みがもうすぐ終わってしまう憂(う)さをいったいどうやって晴らすんだろう」。京都出身の芥川賞作家、綿矢りささんが、短編「トイレの懺悔…

  •  お盆休みの帰省の新幹線はいつもなら退屈なものだが、今年は和辻哲郎の「古寺巡礼」(岩波文庫)を読みながら過ごしたことで、しばし時間を忘れた。本との出合いは、本紙夕刊1面で読者の本にまつわるエッセーを掲…

  •  高校時代、将棋や囲碁を学ぶ棋道部にいて、先輩に囲碁に力を入れろとアドバイスされた。将棋は王将を取られるので負けると屈辱的だが、囲碁は何目か負けた程度の勝ち負けなので、それほど悔しくないという理由だ。…

  •  お盆休みが明けて朝の通勤電車にいつもの混雑が戻ってきた。台風で当初予定を変更した人も少なからずいたようだが、見方を変えればそれもまた思い出の一つ。子供にとってはむしろ、ハプニングが日記の貴重なエピソ…

  •  慰安婦を象徴する少女像などを展示して企画展が中止になった「あいちトリエンナーレ2019」問題が尾を引いている。ドイツでは観光名所に像が展示された。韓国系団体が企画したという。この問題を機に、海外でま…

  •  お盆休みの日本列島を台風10号が襲った。JR西日本などは前日のうちに計画運休を発表したが、Uターンラッシュと重なり、交通機関の乱れが多くの帰省客を直撃した。近畿地方でも周辺の雨雲の影響で大雨が続き、…

  •  「胸のところにねェ、氏名と生年月日を書いた布が縫いつけてあったそうです。名前を訊かれても『マコちゃん』としか言えんそうやったから」(『骸骨ビルの庭』から)。戦争を知らない世代ゆえ、戦争孤児のなんたる…

  •  明治7年、大阪-神戸間の官設鉄道の大阪駅が造られた梅田は大阪の外れだった。中心部の堂島付近に造る予定だったが、住民から「汽車は火を吐くので火事になる」と猛反対され、変更した。一帯は低湿地を埋めて田ん…

  •  暑い、暑い。こんなときの定番は怪談か。「1ま~い、2ま~い」。井戸から女性の声が聞こえてくる。管理していた10枚ぞろいの宝物の皿が1枚足らない。責められ井戸に落とされて最期を迎えた。ご存じ皿屋敷。い…

  •  しばらく前、ふと思い立って宝塚から六甲山の最高峰を目指した。いわゆる六甲山縦走路を逆走するコース。関西のハイキングどころのひとつとあって、多くのハイカーとすれ違った。中には、山道を駆け抜けるトレイル…

  •  ハッハッの語呂合わせから今日は「笑いの日」。スマイリング・シンデレラこと女子ゴルフの渋野日向子が日本人2人目のメジャー制覇を果たし、笑う門には福来るということわざを体現したばかりだ。やはり笑顔には不…

  •  思わず耳を疑った。日本政府が輸出管理で優遇措置を適用する「ホワイト国」(グループA)から韓国を外すことに対し、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「(北朝鮮との)南北経済協力で平和経済が実現すれば…

  •  ふるさとの市は50年前から小中学校で完全給食があった。野球部の練習を終えた後、まだ回収されていない箱に残っている牛乳をこっそり、何本も飲むのがひそかな楽しみだった。大学進学で都会に出て初めて、完全給…

  •  「苦情を言ってくださるお客さまほどありがたいものはない」と知り合いの女将(おかみ)さんが言っていた。外交辞令などではなく、文句を言わないかわりに二度と来ない客もいるからだ。それでは何が悪かったかわか…

  •  やっぱりな。輸出管理の厳格化などに反対する反日デモを繰り返していた韓国の、親北朝鮮系の学生団体幹部が逮捕された。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を礼賛する集会を行っていた団体。幹部は韓国保…

  •  最近のスマートフォンは設定すると、いろんなお知らせがタイムリーに送られてくる。現在地の防災情報を受け取るようにしておけば、天気の急変にも対応しやすい。つい先日までは「非常に激しい雨」「猛烈な雨」など…

  •  最近、小さい扇風機を片手に歩く女性をよく見かける。雑貨店をのぞいてみると、カラフルな商品が飛ぶように売れていた。携帯扇風機やハンディーファンなどと呼ばれ、人気らしい。てっきり電池で動くのかと思ったら…

  •  近大は人工飼料だけで育てた完全養殖の近大マグロを8月から出荷する。養殖といえば天然の幼魚を捕獲し出荷サイズに育てるのが主流。対して天然幼魚から育てた成魚に産卵させ、次の世代を育てて産卵させるサイクル…

  •  黄金でもなくプラチナでもない、“はざま世代のダイヤモンド”が栄冠に輝いた。貴金属の話ではなく、日本の女子プロゴルフの話だ。昨日、最終日が行われたセンチュリー21レディースで、19歳の、いや今日二十歳…

  •  困ったものだ。いわゆる徴用工訴訟で、日韓請求権協定に基づいて日本が求めた仲裁委員会の設置には韓国は知らんぷり。半導体材料の輸出管理厳格化については、世界貿易機関であれこれ言う。その勝手なことには閉口…

  •  「オリンピックは箱根を越さない」。1964年の前回東京五輪の際、サッカー競技の一部を関西で実施するよう嘆願した在阪スポーツ界の関係者に、大会組織委員会の幹部は言い放ったのだという。産経新聞のOBで9…

  •  近畿地方などでようやく梅雨が明けた。気鬱な曇天とはおサラバだが、さあ、熱中症との闘いが本番だ。今年は梅雨寒が続いていたから、本来の夏を思い出した人も多いだろう。夏空を見上げつつ、やはり気になるのは来…

  •  笑うしかないのか。吉本興業の岡本昭彦社長が芸人に「テープ回してないやろな」「クビにするぞ」と発言したことを認め、「冗談で…」「和ませようと思った」と釈明したことである。反社会的勢力の会合に参加した「…

  •  宮崎市の宮崎県立平和台公園にある「平和の塔」は前回の東京五輪で、国内聖火リレーの起点となった場所である。高さ36・4メートルの塔は元々は「八紘之基柱(あめつちのもとはしら)」と呼ばれていた。昭和15…

  •  時間がたっても、あまりに痛々しい。日本アニメの魅力を発信してきた人々の死に、深く頭(こうべ)を垂れたい。負傷された被害者の一日も早いご回復を祈ってやまない。京都アニメーションの放火火災で多くの犠牲者…

  •  あす7月20日は「炎のストッパー」と呼ばれた津田恒実(本名・恒美)の命日である。「分かっていても打てない」と言われた剛速球で、プロ野球広島の抑え投手として活躍。闘志あふれる投球スタイルが多くの人を魅…

  •  今回の参院選の女性候補の割合は過去最高とはいえ28・1%と、いまだ3割に届かない。安倍政権がめざす「女性活躍社会」に向けて現状はまだまだ厳しいといわざるを得ないが、こちらの候補者はなんと全員が女性、…

  •  新一万円札の肖像になる実業家、渋沢栄一は関西では京阪電気鉄道の創立委員長として知られるが、それは官の壁に挑んだ歴史だった。「到底東海道鉄道ノ能ク独リ負荷スル所ニアラス」と、京都-大阪の輸送力が将来的…

  •  え~、厚かましい人はいつの時代にも、どこにでもいるようでございまして…。京都のある茶店。ありふれた茶碗(ちゃわん)なのに、隣の目利きが「はてな」といいながら調べているのを見た男。値打ちものと思い込み…

  •  「ああいうサウンドな頭の人間が外務省にも欲しい」。後に首相になる吉田茂は洋行の船上で面談した佐藤次郎の印象を、そう側近に漏らしたのだという。テニスのウィンブルドン選手権が佳境を迎える中、読み返した深…

  •  昔話の浦島太郎の原形は『丹後国風土記』逸文などに記されるが、三舟隆之著「浦島太郎の日本史」(吉川弘文館)によると、主人公が何百年も生きた物語の背景には、古代人の不老不死へのあこがれがあった。ただ、不…

  •  先日タクシーに乗ったら、運転手さんが「カードの操作に慣れたと思ったら、今度はスマートフォン対応になりますねん」とぼやいていた。それでも外国人観光客からは「スマホで支払いたい」という声が多いそうで、「…

  •  近江商人のいう「三方よし」とは、「売り手よし」「買い手よし」に加えて「世間よし」である。売り手と買い手だけでなく、世間がその商いをよしとしなければならない。売り手、買い手、世間、三方の信頼がいる。

  •  天が崩れ落ちてくるのではないかと心配した古代中国の杞(き)の国の人は、夏(か)王朝の創始者、禹(う)の末裔(まつえい)とされる。作家の陳舜臣さんによると、夏の滅亡後も弱小の諸侯として領土を保っていた…

  •  欧州に新たな2人の女性トップが誕生するという。欧州中央銀行(ECB)総裁にクリスティーヌ・ラガルドさん、欧州連合(EU)の欧州委員長にドイツ国防相のウルズラ・フォンデアライエンさんが指名された

  •  「中国の人民服を着ている人などは、一人もいない。そこに、中国の少数民族対策の、やさしさのようなものが見られますね」。作家の井上靖さんが昭和52年に中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区に旅した後、同…

  •  大阪・河内長野市の島田智明市長は今、「国盗(と)り物語」に夢中だ。府内43自治体の区分地図をブルーに染めて行く作業に熱を込める。ブルーは、自身が会長を務める「楠公さん」大河ドラマ誘致協議会に参画して…

  •  今日から7月。はや1年の折り返しだが、昨日6月30日は和菓子の「水(み)無(な)月(づき)」を食べて厄払いとした。店によって違うが、三角形のういろうの上に赤いアズキをちりばめているのが基本形だ。三角…

  •  大阪での20カ国・地域(G20)首脳会議の前に、トランプ米大統領が放った発言が波紋を広げた。「米国が攻撃を受けても日本はわれわれを助ける必要がない」。日米安保条約の破棄に言及したという報道もあった。

  •  北京に惨敗した2008年夏季五輪招致の評価報告書で、大阪は不安定な財政や交通渋滞の懸念を指摘された。あまり知られていないが、22年サッカーワールドカップの招致活動報告書には、大阪のホテルが用意できる…

  •  大阪に梅雨と20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)がやってきた。駅で「あっ! そや、ジートゥエンティやったわ」という声に思わず振り向くと、ファストフードの紙袋を持った女子高生2人が、フタで閉じ…

  •  「相客(あいきゃく)に心せよ」。茶の湯において同席者が互いに尊重し、気遣いする大切さを説いたのは茶祖、千利休の利休七則だ。これらの心得は、弟子から「茶の湯とは」と聞かれたときの答えとされる。弟子が「…

  •  代々、神社を守る神職や家を社家(しゃけ)という。出雲大社など有名社家50社でつくる永職会が落語家、桂文枝さんに依頼した創作落語「はじまりは高天原(たかまがはら)~須佐之男命(すさのおのみこと)と草薙…

  •  梅雨が好きなわけではないが、なんとなく落ち着かない。6月も残すところあと1週間というのに、まだ近畿地方など一部の地域が梅雨入りしないのだ。異変が起きていると21日の夕刊にあった。平年は7日あたりとい…

  •  ある者が孔子さまにいった。村に正直者がいて、父親が羊をごまかしたとき息子がそれを知らせた、と。自分の村の正直者は違う、と孔子さま。「父は子の為(た)めに隠し、子は父の為めに隠す。直(なお)きこと(正…

  •  高校時代にスペインに渡った少年が試練を経て成長し、日の丸を背負って五輪で活躍する。平成16年に亡くなった野沢尚(ひさし)さんは小説「龍時(リュウジ)」シリーズで、世界の壁に立ち向かうサッカー選手の姿…

  •  公開中の映画「空母いぶき」(若松節朗監督)を見た。武力攻撃を受けたときに初めて防衛力を行使し、それも自衛のための必要最小限にとどめる専守防衛の難しさを描いた戦闘シーンに、空手道を日本に広めた船越義珍…

  •  12年前の悪夢に与党が浮足立っている。消えた年金問題が尾を引き、参院選で惨敗し、第1次安倍政権が退陣したのが12年前。30年間、年金暮らしをすると、2000万円足りないとした金融庁の報告書が、その時…

  •  まんじりともせず夜を明かした人も多かったのではないか。大阪府吹田市の交番で巡査が刺され拳銃が奪われた強盗殺人未遂事件は、一夜明けて男が逮捕された。近隣住民はひとまずほっと胸をなでおろしただろう。府内…

  •  シェークスピア劇のハムレットは狂気を装って父の復讐(ふくしゅう)を果たそうとする。愛するオフィーリアには手紙で真情をつづっていたのだが。「ただ一言、愛する。誰よりも、何よりも」(福田恆存=つねあり=…

  •  英国のパブリックスクールでフットボールをしていると、一人の少年がボールを抱えて走り出した。テレビのスポーツニュースでも取り上げられていたが、ラグビーの起源に関する最も有名な話だ。少年の名前はエリス。…

  •  6日亡くなった作家、田辺聖子さんを取材したことがある。20年ほど前、兵庫県伊丹市の自宅で阪神大震災の被災体験を聞いたのだ。知事の災害派遣要請などの手続きの問題で自衛隊の初動が遅れたことを憂えた言葉が…

  •  最近、取材相手からもらった名刺に肩書がないことが多い。部署名と名前だけが書いてあり、役職者ではないのだが、その仕事分野に極めて詳しい。説明にもそつがなく、人当たりもいい。彼らは例外なく、役職定年者か…

  •  一度引退して復帰したといえば、最近ではテニスの伊達公子さんだろうか。フィギュアスケートの高橋大輔選手も記憶に新しい。テレビで見る限りだが、2度目の現役生活は経験を積んだ分、心のゆとりが感じられた。楽…

  •  古代ギリシャのテミストクレスといえばペルシャ艦隊を破った軍人、政治家だが、あくの強い人間でもあったらしい。ヘロドトス「歴史」によると賄賂を使い私腹も肥やした。危険な人物を市民が陶片に書いて投票する、…

  •  打席に入る前にヘルメットを脱ぎ、おじぎした。こみ上げたのは「ここからまた、新しい野球人生がスタートする」との思い。4日の復帰初打席で適時二塁打を放った阪神の原口文仁捕手は、笑顔でファンの歓声に応えた

  •  茶道や華道、舞踊など稽古事をたしなむ人に聞くと6歳で始めた人が多い。それも6月6日から。習い事を始めるのによい日とされるからだ。聞いた話では、世阿弥の『風姿花伝』に数え7歳で稽古を始めるのがよいとあ…

  •  30年前、天安門事件前後の戒厳令下の騒然とした中国・北京で、松下電器産業(現パナソニック)は「●(=登におおざと)小平さんと創業者との約束事だ」とブラウン管工場の操業を続けた。創業者の松下幸之助氏が…

  •  若い女を表現する能面・小面(こおもて)に「雪月花(せつげつか)」という名品がある。「天下三面」とも呼ばれ、豊臣秀吉が、面打ち名人・石川龍右衛門が献上した3面に命名し、雪は自らの能の師、金春(こんばる…

  •  ここ数年、最寄り駅の看板の上に巣を作るツバメ夫婦と顔なじみになっている。朝はたいてい巣におらずエサを求めて飛び回っているのだが、このところ1羽がずっと巣にとどまるようになった。まもなくヒナの黄色い口…

  •  ある詩人によると、愚かな風が米国の国会議事堂に吹いてくるのだそうである(ボブ・ディラン「愚かな風」)。口を開くたびにばかな風が吹く、と詩人に歌われると、北方領土で不謹慎極まりない暴言を吐いた議員を思…

  •  阪神時代の野村克也監督は、部下の操縦法を「無視・称賛・非難」と表現していた。そのココロは、ダメな部下は放っておき、自然と成長するのを待つ。そこそこの部下は長所をほめて育てる。できる部下はあえて弱点を…

  •  スーパーにマイバッグを持参する人が増えた。コンビニでは「袋いりません」という声もよく聞く。それでも現状はまだまだのようだ。昨日の夕刊によると「奈良の鹿愛護会」が衰弱して死んだシカを調べたら、胃から大…

  •  またも子供が犠牲になってしまった。川崎市多摩区でスクールバスを待っていた小学生の列を刃物男が襲い、女子児童ら2人が死亡した事件は、弁護士の後藤啓二さんに「あの事件」をいやがおうにも思い起こさせた。平…

  •  来日中のトランプ米大統領より、こっちが気になる。昨日告示された堺市長選だ。「維新VS.反維新」の構図に注目が集まるが、市長を選ぶ以上、市民の目で政策や人柄をじっくり吟味してほしい。堺は歴史ある町だ。…

  •  「イソップ寓話(ぐうわ)集」より。“羽”のあるものを敵視するイタチに捕まったコウモリが、自分はネズミだといって難を逃れる。今度はネズミを敵とする別のイタチに捕まり、自分はコウモリだ、と。寓話はいう。…

  •  平成29年の新語・流行語大賞トップテンに選ばれた「◯◯ファースト」は、「◯◯が一番」「◯◯を優先する」の意味で使われている。はしりとなったトランプ大統領の「アメリカファースト」や日本の政党、政治団体…

  •  当然といえば当然の結果だろう。今春の東京医科大の入試結果が公表されたが、医学部医学科の受験生に占める合格者の割合は男子19・8%、女子20・2%でほぼ同じだった。去年は男子の合格率が女子の3倍超だっ…

  •  昭和15年の帝国議会で、衆議院議員の斎藤隆夫は長期化する日中戦争の処理をただし「ただいたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し…」と批判した。有名な反軍演説である。斎藤は軍部の猛反発を受け議会…

  •  もう平成の出来事ということになるが、4月の統一地方選では2人の91歳の市議が生まれた。佐賀県鹿島市の高松昭三氏と静岡県熱海市の山田治雄氏だ。高松氏は老人クラブ会長から市議選に初挑戦した。「自分を年寄…

  •  約643万トンの食品と聞いても想像がつかない。平成28年度に発生した「食品ロス」だ。節分で売れ残った「恵方巻き」の大量廃棄が問題になったが、コンビニ最大手のセブン-イレブン・ジャパンがようやく腰を上…

  •  今週の名(迷?)言。「ほかの文明を改造し、果ては取って代わろうとするやり方は愚か」「本来、各種文明に衝突はない」(習近平・中国国家主席、アジア文明対話大会で)。貿易戦争で構造改革を迫る米国への牽制(…

  •  「アーティスト」と呼ばれる野球選手がいる。阪神、西武で活躍した田淵幸一、南海やオリックスでプレーした門田博光…。美しい放物線を描く打球を軽々とスタンドまで運ぶホームランバッターのことだ。力任せにライ…

  •  運動と健康的な食事を心がけ、もちろんたばこは吸わない。認知症予防のために世界保健機関(WHO)が新たな指針を出した。各国が適切な対策を取らないと、世界の認知症患者が現在の推計5千万人から2050年に…

  •  仁徳天皇の皇后イハノヒメはやきもちやきだった。『古事記』は「言立(ことた)てば、足もあがかに嫉(ねた)みたまふ」と書き、妃の噂が立つと足をばたつかせて嫉妬し、宮中に入れなかったと伝える。その皇后の留…

  •  令和になって神社が人気を集めている。伊勢神宮は例年のGWの2倍の参拝者があったし、明治神宮では令和初日、御朱印を求める人が8時間待ちの列をつくった。7年前の古事記編纂(へんさん)1300年以来の神話…

  •  立夏も過ぎて暦の上では夏とはいうものの、暑い週末だった。それでも吹く風にさわやかさを感じるのは、湿度が低いせいだろう。風薫る5月、薫風とはよくいったものである。辞書には、初夏に新緑の間を吹いてくる快…

  •  反抗の年齢にある若者、ジムは不良のバズに目を付けられ、対決を強いられる。選ばれたのは車で度胸試しをする、いわゆるチキンレースだった。2人は崖に向かって猛スピードで車を走らせる。どちらが先におじけづく…

  •  大阪・キタの三大待ち合わせ場所といえば梅田「ビッグマン前」、JR大阪駅「時空の広場」、地下街「泉の広場」だろうか。その泉の広場のシンボルとして長く親しまれた噴水が撤去されることになり、工事が始まった…

  •  「端午の節句」に柏餅を食べた人も少なくないだろう。柏の木は新芽が育つまで、古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」、すなわち子孫繁栄をもたらす縁起の良い食べ物とされる。

  •  令和の新時代が始まったが、世の中は10連休の真っ只中だ。働き方改革関連法の施行1カ月だけにしっかり休んでリフレッシュすることが大切だが、休みの過ごし方も考えたい。

  •  東日本大震災から3カ月後に被災地を訪ねた。小学校の体育館に「自衛隊のみなさん ありがとう」という張り紙があった。泥にまみれたアルバムなどが地区別に整理されて並べられていた。昼夜をおかぬ救助活動や復旧…

  •  改元が近づく。平成を懐かしむとともに、この国に生まれた幸いを思う。私たちの営みが皇室の歴史とともにはるかな昔につながっていることを感じるから。「やすみしし我(わ)が大君の食(を)す国は大和もここも同…

  •  産経新聞のカメラマンだった井上博道(はくどう)さんは、司馬遼太郎さんの連載企画を担当した。フリーになる際、東京に拠点を移すべきか相談した。「きみは何を撮りたいんだ。京都や奈良だろう。どこにいても、い…

  •  店にはすっかりご無沙汰だが、北新地のママさんから月に一度、四季を織り込んだすてきな詩をメールでいただく。今月のタイトルは「五風十雨(ごふうじゅうう)」だった。五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るの…

  •  暦通りに休めないという人もいるだろうが、もうすぐゴールデンウイーク(GW)。今年はかつてない10連休である。旅行やレジャーの予定を立て、春から初夏への季節の移り変わりもウキウキさせるが、ちょっと心配…