浪速風浪速風 記事一覧会員向け記事

  •  アルピニストの長谷川恒男は、世界で初めてアルプス三大北壁(マッターホルン、アイガー、グランド・ジョラス)の冬季単独登攀(とうはん)に成功した人物として知られている。生計の手段にしていた山岳ガイドで培…

  •  「新聞記者はつぶしが利かない。やっぱ手に職がないとナ」と昔の上司がよく言っていた。携帯電話の通信会社で働く技術者ならよりよい条件で転職も可能だろう。けれど、営業秘密を不正に持ち出して…となると話は違…

  •  新型コロナウイルスのせいで、外での飲み会が控えられるようになって長い。自宅にいながらのオンライン飲み会にすっかりなじんだ、という人も多いのでは。画像や音声が乱れても、それはそれで笑いの種になったりす…

  •  非常時に必要なのは一人一人の理性的な判断と実行力だろう。みんながしているから、ではない。人と接するときは互いに注意する。手洗いなどの基本動作も徹底する。ワクチンが行き渡るまで新型コロナウイルスにはそ…

  •  1月8日は「勝負事の日」とされている。「一か八かの勝負」の語呂合わせから制定された。言葉の由来を調べると、時代劇などに出てくる丁半博打(ばくち)にたどりつく。2個のサイコロを投げ、出目の合計が偶数か…

  •  コロナ前にもあったろうか。「車内での飲食にはご配慮をお願いします」。通勤途中、そんなアナウンスに思わず顔を上げた。半ばまだ冬休み中の電車は乗客もまばらでゆったりしている。朝はたまにおにぎりやパンを食…

  •  この時期の晴れ渡った空は、格別に引き締まった青をみせてくれる。キリッとした冷気に包まれて空を仰いだとき、「今年こそは…」とひそやかに誓いを立てたくもなるものだ。ただ例年と違って腹立たしいことに、「新…

  •  4日は例年なら仕事始めだが、今年はまだ冬休みの人も多そうだ。丑年はゆっくり、ぼちぼちいきたい。「伝染性の急激な風邪の害は(中略)大多数の人間の健康と労働力を奪うもの」と書いたのは大阪・堺出身の歌人、…

  •  日常が日常でなかった2020年の仕事納めを迎えた。年末恒例の大阪・通天閣「干支の引き継ぎ式」が中止になり、あのダジャレ口上も聞くことができないなあ…と寂しかったがウェブ上で公開された。「ふラット外出…

  •  1989年の中国・天安門事件に関する外交文書の記事を読んで、ある本の一文を思い出した。「西側諸国、とくにアメリカは全宣伝機関をあげて扇動工作に投入し、中国のいわゆる民主派、反対派--じつは中華民族の…

  •  中国の古典『韓非子』には、SNS全盛時代の処世訓が、随所に記されている。虎のような猛獣が市場に現れるはずはないのだが、何人もが言い出すと信じてしまう「三人市虎」のたとえ話は、デマがどう広がるのかを示…

  •  ヒトのインフルエンザがなりをひそめているが、一方で鳥インフルエンザが全国で多発している。11月初めに香川県で発生して以降、今月、殺処分数が330万羽を超えて過去最高になったそうだ。養鶏場での発生は数…

  •  ゆうちゃんから5千円借りてパチンコに行ったら全部負けたので、中西に8千円借りてゆうちゃんに3千円だけ返し、2千円で競馬をしたら1万9千円勝って、そこから中西に6千円だけ返して…。転がるようなリズムに…

  •  今日は冬至。寒波でつい寒い寒いとぐちも出るが、この日を境にまた少しずつ日が長くなると思えば気分も前向きになる。冬至につきものといえばユズ湯にカボチャだが、もう一つ思い出した。「冬至粥(がゆ)」である

  •  「中国とオーストラリアの民主主義は、再び衝突した。私は背後で何か大きなことが動いていると感じ…」。豪州の大学教授、クライブ・ハミルトン氏はそう思って著書「目に見えぬ侵略」を書いた。今年、邦訳が出て反…

  •  長い旅路の果てに地球にたどり着いた星の王子さまは、残してきた一輪のバラの花のことが気になり、遠く離れた故郷の星に戻る決心をした。「ぼくはあの花に責任があるんだ! それにあの花、ほんとうに弱いんだもの…

  •  物価や家賃が手ごろで交通の利便性も高い-。確かに住みやすそうな条件がそろっている。賃貸住宅大手の「街の住みここちランキング2020」で、奈良県北西部に位置する人口約2万4000人のまち、王寺町が全国…

  •  文武に秀でた江戸時代の肥前国平戸藩主、松浦清は「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」と書きのこした。プロ野球の名将、野村克也さんの座右の銘として広く知られる言葉だが、その戒めを実社会で生…

  •  「夢かなと思いました。今のうちに写真を撮っておきたい」。ゴルフの全米女子オープンで2日目を終え、決勝進出を決めた際の渋野日向子選手のコメントがふるっていた。予選通過どころか、ボードの一番上にある自分…

  •  今から思えば失礼な話だが、虎番仲間で、こんな冗談話をしたことがある。野球に悩む新庄剛志さんに他のスポーツを薦めるとしたら、何がいいか。見解が一致したのは、アメリカンフットボール。足の速さにボールをキ…

  •  先月末にシャープのマスクが届いた。1箱50枚入りで3278円。今となっては割高感があるが、ようやく当たったのだからと、お守り代わりに戸棚に置いている。調査会社インテージが調べた今年1~10月の売れた…

  •  財務省は、各府省の立案した政策を査定した上で予算案に書き込んでゆく。そこに政治、駆け引きが絡み、結果的に無駄な予算を計上することも。その象徴として挙げられるのが、戦艦大和・武蔵、伊勢湾干拓、青函トン…

  •  煙が出たらどうしよう…とおっかなびっくり、「乙姫様の玉手箱」と伝わる漆塗りの立派な箱を開けて見せてもらったことがある。取材で訪ねた雪深い京都府伊根町の浦嶋神社。その箱は実のところ室町時代の玉(たま)…

  •  藤沢周平の時代小説は、ときにささやかななぐさめともなる。こんな時期なら短編「冬の日」がいい。子供のときつながりのあった清次郎とおいしが、それぞれに苦労を重ねた後に再会する。師走になって10日ほどたっ…

  •  折りたたみの椅子、空気枕、ゴム製の湯舟、毛布、折りたたみのベッド-。明治時代の初めに東北地方や北海道を旅した英国の旅行家、イザベラ・バードは、現代人からするとかなりの“重装備”で、東京を出発した。床…

  •  おせち料理の予約が好調らしい。巣ごもり需要の延長だろうか。例年は年末年始を海外で過ごす人たちが今回ばかりはのんびり正月に回帰しているのかもしれない。どうせならいいものを-と高級タイプが人気だそうだ 

  •  高校時代、ユニークな国語の先生がいた。少年ジャンプ、モーニングなどの漫画雑誌を「全部、毎週読んでいる」と豪語し、生徒にも勧めていた。その熱は授業内容にもおよび、芥川龍之介の『杜子春』を数コマのセリフ…

  •  確か、野村克也さんの言葉に「人生、上がれば下がる、下がれば上がる」というのがあった。人間、いいときもあれば悪いときもある、だから常に先を見据えるのが大事だ-というような戒めだったと思う。世の中には自…

  •  三島由紀夫が自決した日(25日)から50年とあって、この週、関連する記事を各紙で見かけた。10年ほど前、作家の足跡を訪ねて奈良・三輪山に登ったことがある。4部作「豊饒(ほうじょう)の海」第2巻「奔馬…

  •  ソフトバンクが日本シリーズ4連覇を達成し、川崎フロンターレの最速優勝が決定。25日のスポーツ界は「盆と正月が一緒にやってきた」感じだった。プロ野球とJリーグの優勝が同じ日に決まるのは史上初めて。新型…

  •  政治家の教科書ともいえるマックス・ヴェーバーの講演録『職業としての政治』(1919年)は「どんな事態に直面しても『それにもかかわらず!』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を…

  •  「我慢の3連休としてほしい」。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、日本医師会の中川俊男会長はそう呼びかけた。拡大が続けば危機的な状況になりかねない。小欄もこの連休、おとなしく過ごすこととする。

  •  バレーボール女子の「東洋の魔女」たちは、1962年の世界選手権で優勝した後、引退するつもりだった。だが、東京五輪への出場を願う声に背中を押されて翻意。猛練習を重ねて金メダルを獲得した。朝刊の連載「話…

  •  「堂や塔を作る技術というのは、細々とひきつがれてきたんです。なにもわたしらが、新しく考えたのとはちがいます」。奈良・法隆寺の宮大工の家に生まれ、最後の棟(とう)梁(りょう)と呼ばれた西岡常一さんはそ…

  •  大手酒造会社の営業マンによると、コロナ禍で飲食店向けの売り上げが激減した一方で、缶入りのチューハイやビール類など家庭向けは堅調だという。仕事帰りの一杯に代わって在宅勤務後の一本-ならいいのだが、読者…

  •  「司馬遼太郎って、めっちゃすげーっ!」。14日、大阪大学主催の司馬遼太郎記念学術講演会が開かれ、今年は新型コロナウイルス対策のためネットでライブ配信された。2部構成で最初は恒例、司馬作品限定のビブリ…

  •  少し前にも引いたが、再び昭和20年代の首相、吉田茂の「回想十年」から。「何より根本問題は国防の安全並びに治安の保障である。もしこれなくんば、民主政治の円満なる運営も、国民経済の望ましき拡大も、すべて…

  •  水島新司さんの『男どアホウ甲子園』は、主人公の藤村甲子園が剛速球を武器に高校野球で活躍し、阪神入りを目指す野球漫画だ。名前のセンスといい、どことなく、引退セレモニーでの笑顔が印象的だった藤川球児投手…

  •  勇気ある撤退だ-。昨年、冒険家の三浦雄一郎さんが南米大陸最高峰の登頂を断念した際、そう称賛されたのを思い出した。当時86歳。「自分ではいけると思ったが、医師の判断に従うことにした」という胸中は察して…

  •  きょうは「1」が4つ並ぶゾロ目。一般社団法人日本記念日協会が認定した記念日は49件ある(1日現在)。「ポッキー&プリッツの日」「サッカーの日」「鏡の日」「鮭の日」など、見たまんまだったり、頓知を利か…

  •  新型コロナウイルスの感染拡大で救急車の出動が減っているそうだ。感染を恐れて受診をためらう人や、対策効果で感染症患者自体が減っている…といった理由が考えられる。昨年までは出動増加に歯止めがかからず“有…

  •  議論をするなとはいわない。だが新型コロナウイルス禍のさなかに国会であえてやるなら、本質的なことを論じてもらいたい。日本学術会議をめぐる今週の国会での、かみ合わないやりとりを聞いていての率直な感想であ…

  •  来年5月に開催予定だった生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」の1年延期が正式に決まった。新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、賢明な判断だろう。関西広域圏で開…

  •  赤は勇気、青は正義と忍耐、白は純潔を意味すると教わったことがある。アメリカ合衆国の星条旗である。いずれも人としての美徳の一つだが、さて、青と赤の陣営に分かれて大統領の座を争う2人の候補はどうだろう

  •  大統領を選ぶにしても都市のあり方を変えるにしても、多数決は文句のつけようのない決着方法だ。少数派は納得いかなくても多数派に従うことが求められる。ただ、少数派とはいえある程度の比率を占めていれば、彼ら…

  •  大阪都構想がまたもや否決された。なぜか、という理由は記事を読んでいただくとして、まったく異なる2つの面から考えてみた。一つは遺伝子的考察である。日本人は欧米人に比べ、新しい物事を好む人が遺伝的に少な…

  •  幕末、安政年間ごろ出された多色刷りの浮世絵版画「浪花(なにわ)百景」は、大阪の名所を極彩色で描いていて、ほれぼれするほど美しい。青々とした川と沿岸の桜、夜の町並みをしっとりと照らす月、市場のにぎわい…

  •  プロ野球のスカウティングにスピードガンを導入したのは、木庭教(さとし)氏だと言われている。昭和50年代の広島の黄金期を築いた名選手を数多く発掘した「スカウトの神様」。しかし、平成の初めには「速い球を…

  •  昨日は大阪府泉南市の20歳、今週の月曜日はなんと米サンフランシスコ市在住の73歳だった。大阪本社版の夕刊1面やネットなどで掲載している「ビブリオエッセー」の投稿者である。昨春に始まって1年半あまり。…

  •  日本は2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする、という目標を掲げた。そのためには、再生可能エネルギーの利用を増やし、原発を動かし、ガソリン車を電気自動車に入れ替えて…。どこまで可能か分から…

  •  13年ぶりの募集とは驚いた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士である。7人いる現役の飛行士の平均年齢は51歳で、若手の応募を期待しているそうだ。事情があるのは分かるが、採用に計画性がなくて…

  •  「われわれは日本の如何(いか)なる分野にも旧軍部に似た無責任な煽動(せんどう)勢力の存在を許すべきではない」。昭和20年代、長く首相を務めた吉田茂の言葉(「回想十年」)。左翼によって終戦後、激化した…

  •  19世紀の米国。とある田舎町でのこと。住民たちは冬の間、雑貨店や郵便局にあるストーブを囲んで政治や経済、スポーツの話に花を咲かせた。これが「ストーブリーグ」の由来とされる。英語では頭に「ホット」を付…

  •  「有料のレジ袋はご入り用ですか?」。最近、聞きなれてきたフレーズだが、機械に話しかけられるとさすがに面食らった。確かに人間(のレジ係)だとしばしば聞き忘れて会計してしまい、2円だか5円だかの袋代をま…

  •  「今年はわが社の歴史上、最も売り上げの大きな年になるでしょう」。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)に、こう語ったのはエレキギター製造大手、フェンダー社のアンディー・ムーニー最高経営責任者(CEO)…

  •  毎日大勢の人が行き来するその場所は商売にうってつけ-と最初に気づいたのは誰だったか。「駅中」という言葉を最初に使ったのは、平成15年頃、高級スーパー・成城石井の当時の社長さんだったと聞いたことがある…

  •  仕事柄、弊紙のほか複数の新聞を毎日読む。15日から始まった新聞週間の標語は「危機のとき 確かな情報 頼れる新聞」。新型コロナウイルス禍という危機にあって確実な情報を伝え、困難を乗り越えようとする思い…

  •  オリンピックや世界選手権の競泳を、テレビ観戦したときのことを思い出していただきたい。選手たちが泳いでいる画面上に、動く線が表れる。選手が線よりも早く泳ぎ切れば、世界新記録となる。視聴者向けの演出だが…

  •  ラーメン店の倒産が増えているという。調査会社・帝国データバンクの調べによると、今年9月までで34件に上り、すでに過去最多だった昨年に並ぶ勢いだそうだ。コロナ禍でインバウンドが消え、外食を控える人も増…

  •  「世界中のほとんどの国民投票でも、浮動層は現状維持を選んできた」。2016年、英国キャメロン政権の首相付き政務広報官、クレイグ・オリバー氏は、同国の欧州連合(EU)離脱の是非を問うた国民投票で残留派…

  •  「憂鬱」や「隠蔽」という漢字について「読みにくい」と感じる人が10年前に比べて減ったという。先日発表された令和元年度の文化庁「国語に関する世論調査」に、そんな結果が出ていた。「読みにくいので振り仮名…

  •  上方落語の「時うどん」は、食べ物にまつわるずるい話。金が足りないのにうどんを食べる。勘定となって「七つ、八つ」と銭を数え、「うどん屋、今、何刻(なんどき)や?」「確か九つで」「十、十一…」。16文の…

  •  2014年ソチ五輪の開会式は、締まらないものになった。雪の結晶を模した巨大なオブジェが空中で徐々に五輪マークに変わる演出で、最後の輪が開かず「四輪」となったからだ。不完全な五輪は、その後に発覚するロ…

  •  「中国で値上げはそんなに難しくなかった。収入がどんどん上がっていたから」と、ある食品メーカーで上海勤務を経験した男性は言う。「日本じゃそうはいかない」。経済対策として消費税率引き下げを求める声がある…

  •  「ひょっとしたら、人々は、娯楽こそが人生の日常だと、今や疑っていないのではなかろうか」(『知ることより考えること』のうち「娯楽が人生」から)。企業がこれでもかと娯楽を提供する時代に哲学者、池田晶子は…

  •  散歩道周辺の田の稲は秋の色を深め、穂を重く垂らしている。もうすぐ刈り入れだろう。晴れた日の夕焼けどきには一面に黄金色に染まり、息をのむほどに美しい。すでに刈り終えた田もある。稲穂はなくても、あぜ道の…

  •  幕末の思想家、吉田松陰は久坂玄瑞の手紙にあえて痛烈な批判を浴びせた。「あなたの議論は浮ついている。至誠より発する言葉ではない」。自信家の久坂は憤然として反駁(はんばく)したが、それが狙い。能力を高く…

  •  初霜月である。以前、金曜の夜10時半に終わる仕事があり、終電に乗るまでの小一時間はささやかな打ち上げになった。近くのコンビニに買い出しに行った仲間がよく持ち帰ってきたのが廃棄寸前のおでんである。味が…

  •  買いだめをするなら、きょうが最終日だ。あす、第3のビールにかかる税金が350ミリリットル缶1本あたり10円ほど引き上げられる。何もこんな時期にと思うが、ビール類の税率の凸凹をならすための改正で、ビー…

  •  「万国博とはなんであるか、一般にはただしい理解はすくなかった。見本市の一種くらいにかんがえていたひともおおかった。わたしたちは文献により過去の実例をしらべて、これを『文明の祭典』ととらえた」。初代国…

  •  李栄薫(イ・ヨンフン)氏編著「反日種族主義」の続編が出た。「反日種族主義との闘争」。編著者は李氏、出版社も同じ文芸春秋。朝鮮半島出身労働者の「強制動員」説や慰安婦の「強制連行」説の「嘘」を暴いた前著…

  •  昨年に公開された映画『決算!忠臣蔵』は、赤穂浪士の吉良邸討ち入りを費用の面からコミカルに描いた作品だ。題材となった歴史学者、山本博文氏の『「忠臣蔵」の決算書』(新潮社)によると、討ち入りに要した軍資…

  •  秋の味覚、サンマが高い。近所のスーパーでは2週間ほど前に1尾380円の値がついていた。躊躇(ちゅうちょ)していたら先週末には2尾380円になり、やっと手が伸びた。ジュージュー焼いて熱々をほおばると、…

  •  「ヘアピン持ってませんか」。朝の住宅街、通勤途中の女性に小学2年生の男の子が声をかけてきた。「家に忘れ物を取りに行きたいけど、鍵がなくて入れないんです」。親は仕事に出て不在だという。鍵穴をカチャカチ…

  •  日本の保守思想を築き上げ、一昨年に自裁した評論家、西部邁(すすむ)さんの「わが憲法改正案」新版が今年、出版されている。旧版は平成16年、同じビジネス社から出ていた。「『アメリカの傘』の下にあった戦後…

  •  政府は19日から、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために設けているイベントの人数制限を緩和する。これを受け、プロ野球やJリーグも入場者数の上限を5千人から段階的に引き上げる。チケット収入の大幅な減少…

  •  大阪や京都では昔、子供は小学校を卒業すると奉公に上がるのが常だった。丁稚(でっち)さんから始まり、手代、番頭となり、長年勤めあげると「別家(べっけ)」となる。のれんや屋号が与えられて独立するのだが、…

  •  アベノミクス「3本の矢」のうち「大胆な金融緩和」と「機動的な財政出動」の2本は成果を上げたが、「成長戦略」はいまだ的を射抜いていない-。経済の専門家の大方はそうみている。日銀と政府から大量のお金を世…

  •  わずか2年でこれほど人は成長するものか。女子テニスの全米オープンで2年ぶり2度目の優勝を飾った大坂なおみ選手である。かつてミスで自滅したり試合中に感情を爆発させたりしていた“女の子”の姿はどこにもな…

  •  仕事を終えた後の散歩の足を、ときどき山のふもとまで延ばす。色づき始めて頭(こうべ)を垂れた稲。大きく実った栗。厳しい残暑が続いた里山にも確かに秋は来ている。空の色も酷暑のころより心なしか澄んで感じら…

  •  長引くコロナ禍の中、どう大規模スポーツイベントを開催するか。海外で注目されているのが「バブル」だ。われわれの世代は昭和60年代の好景気や、その後の崩壊を思い浮かべてしまう。だが、新型コロナウイルスが…

  •  イザナギ、イザナミの2神が天の浮橋に立ち、ほこで海をかきまぜて引き上げると…その先からしたたり落ちたかたまりがおのごろ島になりました。そんな国生み神話を思い出したのは、先日、九州沖を通過した台風10…

  •  全国の高校球児に贈られた「甲子園の土」入りキーホルダーが、フリマアプリに出品されているという。夏の全国高校野球大会が中止されたことを受け、球児たちを励まそうと企画された記念品だ。「善意を踏みにじるな…

  •  野(の)分(わき)というと台風の古語だが、辞書には「二百十日、二百二十日前後に吹く暴風のこと」とある。立春から数えてのことで、古来、台風襲来の多いころとあって特に農家では警戒すべき日とされた。現在の…

  •  戦略家、エドワード・ルトワック氏が少し前の本「自滅する中国」でおもしろいことをいっている。混雑したエレベーターに中国という肥満児が乗ってきて、その場で急速に太り続けているとすれば、ほかの乗客は中国を…

  •  今季限りで引退する阪神の藤川球児投手で思い浮かべる故事成語がある。吉川英治の『三国志』にも登場する「呉下の阿蒙にあらず」だ。「阿蒙」とは呉の武将である呂蒙を「蒙ちゃん」とからかった言葉。努力を重ねて…

  •  米アップルの本社はカリフォルニア州、アマゾン・コムはワシントン州、ウォルマートはアーカンソー州だ。フォードやゼネラル・モーターズなど自動車産業はミシガン州である。日本はというとトヨタ自動車こそ愛知県…

  •  なんじゃこれは。大阪・関西万博の公式ロゴマークを一目見て、ぎょっとした。でも、なぜか引きつけられる。カワイイようで、ほんの少しグロさを感じさせるところが何とも。賛否あるようだが、大阪らしいといえばそ…

  •  自民党総裁選の9月が始まった。第2次安倍晋三政権が7年8カ月も続いたのは、「政治のピラミッド」を堅持したからだと思う。政治の土台は安全保障や治安だ。それが保証されてこそ、経済活動が活発化し、国家財政…

  •  たしか「親しまれる地域一番店」を掲げていた。かつて売り上げ日本一になったこともある百貨店「そごう」である。今日31日、創業地の関西で唯一残っていた神戸市の西神店が看板を下ろす

  •  安倍晋三首相辞任表明の余震が続く。テレビで見る最近の表情に精彩がないように感じられ、よもやとは思っていたが。会見で首相が述べた通り、日本人拉致事件の解決や憲法改正などの悲願を果たせぬままでの辞任は、…

  •  新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止していたNHKの大河ドラマ『麒麟がくる』が、30日から放送再開となる。タイトルにある麒麟は、平和で穏やかな国にやってくる聖獣。主人公の戦国武将、明智光秀はうち続…

  •  朝の電車で乗り合わせる中に、自分が座る座席の背もたれからひじかけ、窓枠に至るまで、入念に持参の消毒スプレーをシュッシュッと吹きかける人がいる。やっと座ったかと思ったら、今度はブラインドの接触しそうな…

  •  あちらこちらで喫煙室がなくなり始めたころ、ある企業経営者から「中身の濃い話ができる場所だった。実質的には役員会議室やな」と聞いたことがある。肩肘張らずに雑談を交えた方が本音やニュアンスは伝わりやすい…

  •  レジ袋の有料化が始まってまもなく2カ月。もはや「NO」がスタンダードで、レジで「袋ください」というのは気が引ける。同時にエコバッグ派が増え始めたが、急な変化は思わぬ副作用も生んでいるようだ。「エコバ…

  •  時代小説の名手、藤沢周平は季節の描写もうまい。名品「蝉(せみ)しぐれ」で夏の夜、主人公が手紙を書こうとするが、暑さのせいで考えがまとまらない。「人も物も焼きつくすような昼の間の暑熱は夜まで残って、ま…

  •  渋野日向子(ひなこ)が2連覇を狙うゴルフのAIG全英女子オープンが始まった。会場のロイヤルトルーンGCは、スコットランド南西部にあるリンクスコース。リンクスとは、海岸や川岸にある、自然の地形を利用し…

  •  「名を捨てて実を取る」ということわざがある。名誉より実際の利益を得る方が賢明だという意味だが、“大阪都”をめぐる名称変更もこれにならってはどうか。まったくの私見だということをまずは断っておくけれど

  •  こうも猛暑が続くと太陽がうらめしくなるが、視点を変えると悪いことばかりでもない。太陽光発電設備が力を発揮している。関西電力送配電によると、関西圏の合計出力はピークとなる昼過ぎに推計390万キロワット…

  •  幾つかの市民講座で講師をしているが、コロナ禍で主催者から指示されているのは、決してマスクを外さないこと。言うまでもなく飛沫(ひまつ)防止のためだが、念入りな会場は講師の前にアクリル板を設置している。…

  •  いつもと違うお盆が明けた。帰省せず人にも会わず、という人も多かったのではないか。聞けばお墓参りもできなかったという人も少なくない。けれどご先祖には会えたはずだ。コロナ下でも関係なく精霊は家に帰ってい…

  •  先祖はこの国を離れずに子孫を見守り、お盆には家に帰って交歓する-。民俗学者の柳田国男は「魂の行くえ」という文章でそう書き、自身の感想を述べた。魂になっても生涯の地にとどまると想像することは、自分も日…

  •  日曜日の夜に放映されているTBS系ドラマ「半沢直樹」の新シリーズが人気を集めている。「倍返し」の決め台詞(ぜりふ)に、俳優陣の迫力あふれる表情…。「産経ニュース」の記事では、好調な理由を「勧善懲悪の…

  •  サプライズか罰当たりか。京都のお盆の風物詩「五山送り火」で知られる如意ケ嶽(京都市左京区、大文字山)で「大」の字をライトのようなもので点灯する“事件”があった。例年、16日の夜に文字や船などの形を炎…

  •  頭文字をとって「GAFA」と呼ばれる米国の巨大IT企業4社が批判を浴びている。通販や会員制交流サイト(SNS)を通じて集めた膨大な個人情報を商売のタネにし、しかももうけ過ぎている、と。各社首脳は議会…

  •  日が傾き、暑さがましになったころを見計らって久しぶりに散歩に出た。細い苗を揺らせていた光景が一面の青田に変わっている。夕刻の光を受けて淡い緑色となり、ときどき風が波のように渡る。季節は確かに移ってい…

  •  1994年に広島で開かれたアジア大会は、最初から最後まで中国に翻弄された。大会主催者のアジアオリンピック評議会(OCA)が台湾総統の李登輝氏を来賓として招待したことに、中国が激しく反発。ボイコットを…

  •  行ってみたい場所がある。広島市江波山気象館。原爆投下直後に広島を襲った台風被害を追うノンフィクション『空白の天気図』(柳田邦男著)の舞台となった広島地方気象台旧庁舎だ。小欄お隣の「ビブリオエッセー」…

  •  スラック、リモ、チャットワーク…。企業への取材で耳慣れない単語に出くわすことが増えている。これらは、ネット上で連絡を取り合ったり、会議を開いたりするためのアプリケーションソフト。在宅勤務の普及に伴っ…

  •  あす8月4日は「ビヤホールの日」。なんでも明治32年、日本で初めて東京・銀座に登場したことにちなむという。例年なら梅雨も明けて会社帰りのサラリーマンでにぎわうはずだが今年はそうもいかない。新型コロナ…

  •  「夏木立故郷(ふるさと)近くなりにけり」。心を浮き立たせてくれるような正岡子規の句。以下は、勝手な連想である。夏休みに帰省する。郷里のいなかに近づくにつれて緑が濃くなる。久しぶりに見る風景や人々の姿…

  •  先日、ある研究者に招待され、日本スポーツ産業学会の「ウェビナー」を立て続けに受講した。ウェビナーとは、ウェブとセミナーを組み合わせた造語。インターネット上で行われるセミナーのことで、オンラインセミナ…

  •  「葛餅がのどを通りにくいので水ようかんにしてもらえませんか」。甘いもの好きの親の差し入れで、介護施設の担当者にやんわりといわれたことがあった。どちらも同じようなものと思っていた自分の認識の甘さを恥じ…

  •  休暇を楽しみながら仕事をする「ワーケーション」の普及に政府が取り組むという。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて在宅勤務を導入する企業が増えているのだから、観光地のホテルや旅館でも仕事はできるだろう…

  •  神社って何をしに行くところ?と子供に尋ねられたら何と答えるだろうか。願い事?心を清める場? 正解は今、自分が居ることを感謝しに行くところ。そうすれば、生んでくれた両親や先祖への敬愛、彼らを育んだ自然…

  •  連休明けの月曜日、このところ人が増えつつある朝の通勤電車も懐かしい「お疲れムード」が漂っていた。出かけた人も出かけなかった人もそれぞれの4日間を過ごしたことだろう。新型コロナウイルスの感染者は増加の…

  •  本来なら東京五輪が昨日開会し、日本も世界も祝祭ムードにあふれていたことだろう。新型コロナウイルスは光景を一変させた。ウイルスを克服し来年の開催にこぎつけたいが、こうなるとカレンダー上のこの4連休が特…

  •  旅行代金を割り引く「Go To トラベル」キャンペーンで政府は、東京都内発着の旅程を対象外とした。東京からの感染拡大を防ぐための線引きだが、都内を通過するだけなら割引の対象になる。効果は疑わしいとこ…

  •  「昔に流行した形であっても、まだまだ眠っている可能性があることを呼び起こしてくれた」。藤井聡太棋聖(18)が初タイトルを手にした棋聖戦を振り返り、羽生善治九段が本紙の寄稿でそう書いていた(17日付朝…

  •  疫病によって閉ざされた町も、やがて感染が減り閉鎖を解かれた。祝賀騒ぎで沸く町のようすを描きながら、フランスの作家カミュは「ペスト」の最後で医師リウーを通じて書いている。「立ち上る喜悦の叫びに耳を傾け…

  •  鳥取県境港市の「水木ロード」には、妖怪漫画で知られる水木しげるさんが描いた妖怪のブロンズ像が数多く展示されている。最近の注目は方相氏。節分の追儺(ついな)などで鬼払いする鬼神で、4つの目で四方を見張…

  •  こうも疫病や災害が続くと心のよりどころを求めたくなるのは今も昔も変わらない。江戸時代の妖怪・アマビエに続くブームが来そうだ。アマビエは肥後国(熊本県)の海に出現し豊作と疫病を予言して自分の姿を描き写…

  •  米航空宇宙局(NASA)は、動画投稿サイトのユーチューブでさまざまな映像を公開している。国際宇宙ステーション(ISS)からのライブ中継では、命綱をつけた宇宙飛行士が機器の整備だか調整をしている様子が…

  •  光が当たれば必ず、陰ができる。ニュースもまたしかりで、脚光を浴びる対象が生まれれば、反対の意味で注目されるニュースができる。先週、将棋界で報じられた「72歳桐山九段 現役続行」はまさにそれ。17歳の…

  •  アゲハチョウの羽の模様は黄色と黒のしま模様である。メスの羽の黄色い部分を赤く塗ると、オスはまったく寄ってこなかった-。動物行動学者、日高敏隆さんの名著「チョウはなぜ飛ぶか」(岩波少年文庫)にある。オ…

  •  悪夢のような週である。荒れる濁流、家々への浸水、崩れた山。九州を中心に日本を襲った豪雨は各地に大きな傷を与えた。亡くなった方々のご冥福をお祈りしたい。そしてなお最大限に警戒して臨みたい。

  •  プロ野球とJリーグは今夜の試合から、観客の受け入れを始める。当面は最大5千人。8月1日をめどに、収容人員の50%まで上限を引き上げることを目指している。大丈夫だろうか。スタジアムで観戦できる日常が戻…

  •  タタ・タタ・ターン。通勤電車の中で急に携帯電話の緊急速報が鳴り始めた。眠気も吹っ飛ぶ大音量で、乗り合わせた何十人分の音が少しずつずれて聞こえてくるさまはまるで輪唱のよう。驚いて思わず顔を上げたのだが…

  •  「煙はまったく見えないでしょう?」。東京湾岸にある最新鋭の石炭火力発電所を取材したときのこと。担当者が誇らしげに煙突を指さした。「ここが発電所だと知って驚く人もいます」。真っ黒なすすをまき散らすこと…

  •  気になる数字がある。マイナス33万人。65歳以上の就業者が今年4月、前月に比べてこれだけ減ったのである。原因はコロナ禍で、高齢者は非正規で働く人が多く、雇用調整の対象になったためもあるが、感染リスク…

  •  さて、どんな動画がお目見えしたか。百舌鳥(もず)・古市古墳群が世界遺産に登録されて今日で1周年を迎えた。それを記念して、大阪府や堺市などでつくる事務局がその魅力を発信する動画を配信。壮大なスケールや…

  •  延々と続く夜店、もみ合うように通る人々、人相見、蛇遣い。作家の沢木耕太郎さんは「深夜特急」で香港の体温とでもいうべきものを描いた。「これが香港なのだ、これが香港なのだ」。熱気に当てられたようにそう書…

  •  せっかくプロ野球が開幕したのに、阪神が振るわない。敵地での巨人戦で3連敗を喫すると、その後も低空飛行が続き、4カード連続の負け越しで2勝10敗(2日現在)。リーグの借金を一身に抱え、5位の広島とも4…

  •  効果のほどは、さて。プラスチック製レジ袋が原則有料化された。少なくとも意識改革にはなっている。昨日から何度、コンビニのレジで言われたことか。少し前までは、ジュース1本買っただけでも機械的にレジ袋に入…

  •  クールビズが定着したおかげで、暑いさなかにネクタイを締めるようなことはなくなった。省エネ・地球温暖化対策という大義名分と年々暑くなる夏、楽な格好をしたいという本音が、大げさに言えば文化を変えた。今度…

  •  「今年の正月は、御朱印を何百枚も書いて大変でした」。島根県神社庁の参与はそう言って懐かしむ。翌月から徐々にコロナ禍が広がり、ほぼ半年が経った今は宮司を務める神社も参拝者がまばらだと言う。「令和2年は…

  •  「なんとも微妙な距離じゃな」「これがほれ、いまはやりのソーシャルディスタンスというやつじゃ」。酒に手出しができぬよう棒に両手を縛り付けられた2人の男が、酒を飲もうと悪戦苦闘する新作狂言「棒しばり×棒…

  •  やれやれ。昨年の参院選広島選挙区をめぐる前法相で衆院議員、河井克行容疑者と妻の参院議員、案里容疑者の公選法違反事件で、現金の受け取りを否定していた広島県三原市の市長が一転、受領を認め辞職を表明した。…

  •  「肩透かし」は相撲の決まり手の一つである。昨年の名古屋場所3日目の結びの一番、横綱鶴竜に肩透かしで敗れ、土俵上であおむけになった前頭筆頭(当時)の朝乃山は「頭になかった」とうなった。意表をつく技は、…

  •  「どうせなら目立つ看板がええ」という初代社長のアイデアだったという。閉店が決まった大阪・新世界の老舗ふぐ料理店「づぼらや」の巨大ふぐちょうちん。過去記事を繰ると、通天閣を写真に撮るときにどうしても隅…

  •  「リベンジ消費」への期待が高まっている。自粛、自粛でたまった鬱憤を晴らすため、買い物や外食、旅行が活発化するとの読みだ。見たところ、週末のショッピングセンターでは家族連れが増えているようだし、夜の街…

  •  通勤の最寄駅近くにカラオケ店がある。今朝、店前を通ると、宣伝の幟(のぼり)が林立していた。男女グループ利用の飲み放題は女性無料、とある。そういえば、と思った。休業要請が解除された後も店には賑(にぎ)…

  •  この週末、お出かけ中のご近所が多かった。単身赴任や里帰り、春の大型連休で旅行を自粛していた人も待ちきれなかったに違いない。府県をまたぐ観光での移動が容認された。油断は禁物だが、動いてもらわないと困る…

  •  「偽装平和攻勢」。北朝鮮の元駐英公使で脱北した太永浩(テ・ヨンホ)氏は、著書「三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録」で北朝鮮の戦略をそう表現した。平和的統一をうたった2000年の南北共同宣言などの戦略で…

  •  夕方が待ち遠しい。きっと、ナイター中継が始まる少し前にテレビのチャンネルを合わせ、スタンバイするだろう。刻一刻と近づくプレーボールに胸をふくらませ、選手のプレーを思い浮かべる。この高揚感こそ、プロ野…

  •  必要は発明の母というが、やればできるものだと感心しきりである。世界各国がしのぎを削る新型コロナウイルスのワクチン開発だ。通常は数年かかるといわれてきたのに、既に世界中で人に投与して有効性を確かめる臨…

  •  政府は借金を増やし続け、日銀はじゃんじゃんお金を流している。経済学者らによると、とても危険な状況だ。将来、財政破綻や強烈なインフレを引き起こしかねない。しかし、新型コロナウイルスのせいで経済危機が迫…

  •  駆け出しのころ、初任地の兵庫県姫路市は夏祭りの「ゆかたまつり」に暴走族が集結し、荒れることで悪名高かった。無論、警察が取り締まるが、主要道路の封鎖と型通りの追跡しかせず、増長した暴走族がわがもの顔で…

  •  なんとなく響きが強い気がして「コロナ禍(か)」より「ウイルス禍」という言葉を使う。「禍」とはわざわいのこと。どちらも新型コロナウイルスによってもたらされたさまざまな負の状況を漠然と表現しているが、負…

  •  梅雨時、在宅で窓を少し開けて仕事をしていると、雨の音が途切れることなく耳に入ってくる。穏やかな雨ならこれはこれで風情があっていい。都会のオフィスビルではこうはいかない。「ありとあるものの梅雨降る音の…